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ゴミ屋敷は病気が原因?片づけられない理由とリスク・解決法
ゴミ屋敷の現場に伺う私たちスタッフの率直な見解からお伝えします。「片付けられない」という状態は、本人の性格だけで説明できるものではなく、ためこみ症・うつ病・認知症といった病気や、ADHDなどの発達障害の特性、心身の不調が背景にあるケースは珍しくありません。ただし、ゴミ屋敷になったからといって「病気が原因だ」と決めつけることはできませんし、診断ができるのは医師だけです。
私たちが現場で大切にしているのは、「病気かどうかを家族が見極めようとする前に、本人を責めず、安全を確保し、相談先につなぐ」という順番です。この記事では、ゴミ屋敷と病気の関係について指摘されていることを整理したうえで、「病気」と「片付けが苦手」の違い、家族が最初にすべきこと、相談先、そして多くのご家族が悩む「片付けと治療のどちらが先か」までをお伝えします。ご家族の家の状態を見て「もしかして病気では」と心配している方と、ご自身で「自分は病気なのかもしれない」と不安を感じている方の両方に向けて書いています。
ゴミ屋敷に病気が背景にあるケース
結論から言うと、ゴミ屋敷は「結果」であって、その手前には人の数だけ事情があります。病気はその事情のひとつです。あえて「原因」ではなく「背景」という言葉を使うのは、同じ病気があっても部屋が片付いている人はいますし、病気がなくてもゴミ屋敷になる人がいるからです。ひとつの理由に決めつけてしまうと、本人への接し方や支援の選び方を誤りやすくなります。
国や自治体でも、ゴミ屋敷の背景に高齢・障害・生活困窮といった福祉的な課題があることが指摘されています。環境省が全国の市区町村を対象に行った調査(令和4年度)では、改善した事案の理由として関係部署・関係機関の連携による包括的な支援が挙げられており、「本人の心や体の状態に目を向ける」見方は行政の対応にも取り入れられています。ここでは、ゴミ屋敷との関係がよく指摘される精神疾患や、発達障害の特性、認知症を順に見ていきます。
ためこみ症(ホーディング)
ためこみ症は、アメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-5(2013年)で独立した疾患として位置づけられ、世界保健機関の国際疾病分類ICD-11にも収載されている、比較的新しく整理された病気です。特徴は大きく三つあるとされています。実際の価値とは関係なく、物を捨てたり手放したりすることに強い苦痛を感じること。その結果、生活空間が物で埋まり、部屋が本来の用途で使えなくなること。そして、本人や周囲の生活や安全に支障が出ていることです。
よく「コレクターと何が違うのか」と聞かれますが、専門家の間では「整理されて保管されているか、整理できずに結果として積み上がっているか」が大きな違いだと説明されています。また、ためこみ症の方は自分が困っているとは感じていないことも多く、周囲から見て明らかに生活に支障が出ていても、本人には片付ける理由が見えていない場合があります。「何度言っても捨ててくれない」の裏側に、こうした状態が隠れていることがあります。
うつ状態で気力が湧かない
うつ病やうつ状態では、気力や体力が低下し、これまで当たり前にできていた家事が重労働に感じられることがあります。ゴミ袋を結んで集積所まで運ぶ、という一連の動作すら始められず、「やらなければ」と分かっているのにできない自分を責め、罪悪感でさらに動けなくなる、という悪循環に入りやすいのが特徴です。
この場合、物に執着しているわけではないので、ためこみ症とは区別して「ためこみ行動」と呼ばれることがあります。背景にある状態が違えば、必要な支援も変わります。うつ状態が背景にある方に「とにかく捨てなさい」と迫ることは、回復を遠ざけてしまうこともあります。
ADHDなど発達障害の特性
ADHD(注意欠如・多動症)をはじめとする発達障害の特性として、注意を持続させること、やるべきことの順序を組み立てること、先延ばしをせずに取りかかることが苦手な場合があると知られています。片付けは「分別して、まとめて、決められた曜日に出す」という複数の工程を段取りよく進める作業なので、こうした特性があると途中で止まってしまいやすいのです。
これはやる気や性格の問題ではなく、脳の働き方の特性によるものとされています。大人になってから初めて特性に気づく方も少なくありません。特性に合わせた環境調整や支援を受けることで、生活の回し方が変わるケースもあるため、「昔からずっと片付けが苦手だった」という方は、一度専門機関に相談してみる価値があります。
認知症による判断力・記憶の変化
高齢の親の家が、数年のうちに急にゴミ屋敷状態になったという場合、認知症の初期症状が関わっていることがあります。日付や曜日の感覚があいまいになる見当識障害があると、ゴミ出しの曜日が分からなくなり、出せないゴミが家にたまっていきます。同じ物を何度も買ってくる、冷蔵庫の中で食品が傷んでいることに気づかない、といった変化もよく聞かれます。
認知症の場合、本人が状況の変化を自覚しにくいことが多いのが難しいところです。「親はきれい好きだったのに」と感じたときこそ、片付けの前に体や脳の変化を疑ってみることが大切です。
どれも「性格の問題」とは別の話
ここまで挙げた状態に共通するのは、本人の性格ではなく、心や脳の働きに関わる状態だということです。国立精神・神経医療研究センター(NCNP)が運営する「こころの情報サイト」(厚生労働省の旧メンタルヘルスサイトの情報を引き継いだ公的な情報サイト)では、うつ病・認知症・発達障害などについて一般向けの基礎情報が公開されていますので、気になる症状があれば、そうした公的な情報を確認したうえで、かかりつけ医や精神科・心療内科などの医療機関に相談することをおすすめします。病気ごとの詳しい解説は、ゴミ屋敷と精神疾患の関係をまとめた記事でも取り上げています。
「病気かどうかはまだ分からないけれど、部屋の状態だけでも相談したい」という段階でも、相談も出張見積もりも無料で、相見積もりも歓迎しています。24時間365日受付ですので、ご本人や離れて暮らすご家族の状況を、分かる範囲でお聞かせください。
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病気とまでは言えなくても関係が指摘されている状態
ゴミ屋敷の背景には、病名がつくとは限らないものの、片付けられなくなる状態として知られているものがあります。ここでは、支援の現場や研究で関係が指摘されているものを整理します。
セルフネグレクト(自己放任)
セルフネグレクトとは、自分自身の健康や安全を保つために必要な行為、たとえば食事・入浴・掃除・ゴミ出し・受診などをしなくなり、結果として生活環境や健康状態が悪化していく状態を指します。内閣府の調査研究でも、ゴミが散乱した室内で暮らしている状態はセルフネグレクトの一例として挙げられており、研究者による定義では「セルフケアの不足」と「住環境の悪化」が中核とされています。
高齢者に多いとされますが、年齢を問わず起こり得る状態です。配偶者との死別、退職、体力の衰え、社会的な孤立などをきっかけに、少しずつ「自分のことをかまわなくなる」形で進むことが多く、本人がSOSを出さないため周囲が気づきにくいのが特徴です。高齢者虐待防止法上の虐待の類型には含まれていませんが、虐待に準じた支援の対象として扱われているとされ、地域包括支援センターなどが関わる場合があります。支援体制は自治体によって異なりますので、お住まいの自治体でご確認ください。詳しくはセルフネグレクトとゴミ屋敷の関係を解説した記事にまとめています。
強いストレスや喪失体験のあと
離婚、失業、親しい人との死別、長期の介護など、人生の大きな出来事のあとに生活が回らなくなることがあります。悲しみや疲労への自然な反応として、一時的に家事ができなくなることは誰にでも起こり得ますが、その状態が数か月以上続き、部屋の状態が戻らなくなった場合は、うつ状態などへ移行している可能性も考えられます。「あの出来事のあとから変わった」という時期の区切りがあるかどうかは、相談の際にも重要な情報になります。
社会的な孤立と体力の低下
病気がなくても、一人暮らしで人を家に招く機会がなくなり、ゴミ出しが物理的にきつくなる(階段しかない、集積所が遠い、袋が重い)といった条件が重なると、片付けの手が止まっていきます。いったん部屋が散らかると「人に見られたくない」という気持ちから人を遠ざけ、さらに孤立する、という流れも現場ではよく見かけます。
放置すると起きやすい悪循環とリスク
背景が何であれ、ゴミ屋敷の状態が続くことで次のようなリスクが高まります。害虫やカビ、悪臭による呼吸器や皮膚の不調、感染症やアレルギー。積まれた物の崩落や転倒によるけが。コンセント周りにほこりや紙類がたまることによる火災の危険や、避難経路がふさがれる問題。近隣からの苦情や、賃貸住宅であれば契約上の問題(個別の状況によります)。自治体によっては条例に基づく指導の対象となることもありますので、お住まいの自治体でご確認ください。
そして見落とされがちなのが心理面のリスクです。部屋が荒れるほど人を呼べなくなり、孤立が深まり、病気が背景にある場合はその症状も悪化しやすくなります。だからこそ必要なのは、本人を責めることではなく、「安全を確保しながら支援につなぐ」ことです。
病気と「片付けが苦手」の違い:受診や相談を考えるサイン
ご家族からよく受ける質問が、「ただ片付けが苦手なだけなのか、病気を疑うべきなのか」というものです。繰り返しになりますが、診断は医師にしかできません。ただ、「相談を考えたほうがよいサイン」を知っておくことはできます。ここでは、現場で私たちが見聞きしてきたことと、公的機関や専門家が示している情報をもとに、六つの観点を整理しました。
六つの観点で見る違い
| 捨てられない理由 | 片付けが苦手な場合:面倒・後回し・分別が分からないことが中心 病気が疑われる場合:価値に関係なく、手放すこと自体に強い苦痛や不安がある |
|---|---|
| 生活への支障 | 片付けが苦手な場合:散らかってはいるが、寝る・食べる・入浴するはできている 病気が疑われる場合:寝床や台所、浴室が本来の用途で使えず、通路もふさがれている |
| 変化の仕方 | 片付けが苦手な場合:昔から同じ程度で、大きな変化がない 病気が疑われる場合:数か月から数年で急に悪化した、死別や退職など時期の区切りがある |
| 本人の自覚 | 片付けが苦手な場合:困っていると感じ、時間があれば片付けようとする 病気が疑われる場合:問題と感じていない、または分かっていても手がつけられず罪悪感だけが募る |
| ほかの生活行為 | 片付けが苦手な場合:身なりや食事、仕事などの生活リズムは保たれている 病気が疑われる場合:入浴・食事・服薬・ゴミ出しなども滞り、人との接触を避けるようになった |
| 片付けたあと | 片付けが苦手な場合:片付けた状態をある程度は保てる 病気が疑われる場合:短期間で元に戻る、または片付けること自体を強く拒む |
複数の観点で「病気が疑われる場合」に当てはまるなら、片付けの前に医療や福祉の窓口に相談することを考えてみてください。一方で、病気以外にも片付かない理由はさまざまあります。生活リズムや住環境、家族構成などから見た理由は、部屋が片付かない原因を整理した記事で詳しく解説しています。
家族が病名を当てる必要はない
ためこみ症なのか、うつ状態に伴うためこみ行動なのか、発達障害の特性なのかは、専門家でも見分けるのが難しいとされています。ご家族が病名を特定しようとする必要はありません。大切なのは「本人と周囲が、どれくらい困っているか」「生活や安全にどれくらい支障が出ているか」で動くことです。困りごとが大きければ、病名が分からなくても相談の対象になります。
家族が最初にすべきこと
当社にゴミ屋敷の片付けについてご相談いただくご家族・ご親族の方からは、片付けの方法そのものよりも先に、「本人を責めずにどう切り出せばいいか分からない」「勝手に片付けて関係が悪化しないか」「病気や障害が隠れているのではないか」「近所や職場に知られたくない」「費用の見当がつかない」といった不安が語られることがほとんどです。
なかでも多いのが、「本人を責めずにどう切り出すか」という悩みです。ご家族が最初に直面する壁は、片付けの技術ではなく「声のかけ方」と「関係を壊さないこと」だということです。ここでは、その順番でお伝えします。
責めない・問い詰めない
「なんでこんなになるまで放っておいたの」という言葉は、言いたくなって当然ですが、本人の中では「自分でも分かっている」ことがほとんどです。背景に病気や不調がある場合、責められることで罪悪感が強まり、ますます動けなくなったり、家族との接触を避けるようになったりします。理由を問い詰めるのではなく、「最近しんどそうに見える」「何か手伝えることはある?」と、本人の状態に目を向ける言葉から始めるのが、現場での実感としても効果的です。
勝手に捨てない
ご家族が良かれと思って本人の留守中に片付けてしまい、関係が決定的に悪化したというご相談は少なくありません。ためこみ症が背景にある場合、他人から見てゴミに見える物でも本人にとっては手放すこと自体が大きな苦痛であり、勝手に処分されることは強い裏切りとして受け止められます。結果として本人が家族を家に入れなくなり、医療や福祉の支援も届かなくなってしまいます。片付けは「本人の同意を取りながら」が原則です。
安全と健康の最低ラインだけ先に確保する
本格的な片付けの同意が得られる前でも、命や健康に関わる部分だけは、本人に伝えたうえで優先して整えたいところです。具体的には、火の元やコンセント周りの可燃物、玄関から寝床までの避難経路、傷んだ食品、服用中の薬の管理、水回りが使える状態かどうかです。この段階では、通路を空けるために物を移動する、傷んだ食品だけを本人と確認したうえで処分するなど、本人の物を勝手に減らさない形を基本にしてください。ここは「全部片付ける」のではなく「最低限だけ」に絞るのがポイントです。
ただし、ご家族だけで作業する場合は危険も伴います。放置された薬剤や刃物、割れた食器、重い家具や家電、害虫やカビ、動物やネズミのフン、長年の物の重みで傷んだ床など、けがや感染症につながるリスクが見た目以上にあります。無理をせず、危険を感じる部分は専門業者や行政に相談することも選択肢に入れてください。火が出ている、本人の体調が急に悪いなど命に関わる場面では、片付けの相談より先に、ためらわず救急・消防へ連絡してください。
声のかけ方の例
切り出し方に正解はありませんが、現場で「うまくいった」と伺うことが多いのは、片付けを目的にせず、本人の体調や安全を心配する形から入る言葉です。
- 「部屋のことより、最近ちゃんと眠れてる? ご飯は食べられてる?」と、生活そのものを気づかう
- 「全部を片付けようとは言わない。通路と寝る場所だけ、一緒に安全にしない?」と、範囲を小さく区切る
- 「一人でやれとは思っていない。私も手伝うし、人に頼ってもいいと思う」と、孤立させない姿勢を伝える
いずれも、本人が「責められていない」と感じられることが前提です。一度で受け入れてもらえなくても、時間を置いて何度か伝えることで変わることもあります。
家族も一人で抱えない
ゴミ屋敷の問題は、本人だけでなく支える家族も疲弊させます。きょうだい間で温度差が生まれたり、遠方で何もできない無力感に悩んだりすることも多いものです。次に紹介する相談窓口の多くは、本人ではなくご家族だけでも相談できます。「本人が動かないから何もできない」と抱え込む前に、まずは家族が相談先とつながることをおすすめします。
ゴミ屋敷と病気が心配なときの相談先
相談先は「医療」「福祉・行政」「片付けの実務」の三つに分けて考えると整理しやすくなります。それぞれ役割が違うので、一つに絞る必要はありません。状況に応じて並行して使ってください。
医療の窓口
- かかりつけ医:体の不調や認知症が疑われるときの最初の相談先として適しています。必要に応じて専門科を紹介してもらえます。
- 精神科・心療内科:うつ状態、ためこみ症、発達障害の特性などが気になる場合の窓口です。本人が受診に前向きになったときに備えて、通いやすい医療機関を事前に探しておくとスムーズです。
- 精神保健福祉センター:各都道府県・政令指定都市に設置されている公的機関で、こころの健康に関する相談を受け付けています。本人が受診を拒んでいる場合に、ご家族だけで相談できる点が大きな特徴です。
福祉・行政の窓口
- 地域包括支援センター:高齢の親の家が心配なときの窓口です。セルフネグレクトが疑われる場合の見守りや、介護サービスにつなぐ相談ができます。名称や担当範囲は自治体によって異なりますので、お住まいの自治体でご確認ください。
- 市区町村の保健センター・保健所:保健師による相談や訪問につながることがあります。年齢を問わず利用できる地域の窓口です。
- 発達障害者支援センター:発達障害の特性が疑われる場合に、本人や家族からの相談を受け付けています。
- 自治体のゴミ屋敷対策窓口:条例を設けて相談や支援を行っている自治体があります。窓口の有無や対応内容は自治体ごとに異なるため、お住まいの自治体でご確認ください。賃貸住宅の場合は、管理会社や大家さんへの相談が必要になることもあります。
片付けの実務を任せる窓口
医療や福祉の支援が始まっても、部屋そのものが片付かなければ、訪問看護やヘルパーが家に入れないという問題が残ります。そこで必要になるのが、ゴミ屋敷の片付けを専門に行う業者です。選ぶ際は、本人やご家族の心情に配慮した対応ができるかを重視してください。具体的には、近隣に知られないような搬出の工夫や秘密厳守の姿勢、女性スタッフの在籍、本人が立ち会えない場合の写真報告、残す物を一緒に確認してくれるかどうか、といった点です。あわせて、家庭から出るゴミの回収・運搬には市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要とされていますので、許可を持っているか、許可業者と連携して適正に処分しているかも、確認しておきたい点です。
費用は部屋の広さやゴミの量、分別の難しさ、建物の条件によって大きく変わるため、電話口の金額だけで判断せず、現地での見積もりを取ることをおすすめします。見積もり後の追加料金の有無や、分割払い・後払いに対応しているか(いずれも審査があります)、買取で費用を抑えられるかどうかも、事前に確認しておくと安心です。
「本人が業者を嫌がっている」「遠方に住んでいて立ち会えない」「近所に知られずに進めたい」といった事情も、まずはそのままお聞かせください。相談も出張見積もりも無料で、相見積もりも歓迎しています。状況によっては即日のご相談にも対応できますので、年中無休の窓口へお気軽にご連絡ください。
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片付けと治療のどちらが先か
ご家族から最も多く寄せられる悩みのひとつが、「先に部屋を片付けるべきか、先に病院に連れて行くべきか」です。現場の実感としての答えは、「安全に関わる最低限の片付けは先に、本格的な片付けは治療や支援と並走させる」です。どちらか一方を終えてからもう一方、という順番にこだわる必要はありません。
安全が脅かされているなら最低限の片付けが先
火災の危険がある、通路がふさがれて転倒や避難に支障がある、傷んだ食品や害虫で健康被害が出ている、といった状態であれば、治療の開始を待たずに、最低限の片付けを先に行うことをおすすめします。この段階では「生活できる安全な空間を確保する」ことに目的を絞り、本人の物を減らすことは目的にしません。
本人の同意を大切にしながら進める
一方で、本人の同意なく家中を空にしてしまうと、短期間で元に戻ってしまったり、本人が家族や支援者を拒絶するようになったりすることが知られています。とくにためこみ症が背景にある場合、物を失う体験そのものが強い苦痛になるためです。時間はかかっても、「ここは残す」「ここは手放す」を本人と確認しながら進めることが、結果的に再発を防ぐ近道になります。
治療や支援と並走させる
片付いた空間は、治療や支援の土台になります。訪問看護やヘルパー、地域包括支援センターの職員が安全に家に入れるようになり、本人も「人を呼べる部屋」を取り戻すことで、外との接点が回復していきます。逆に、片付けだけをして背景にある状態に手を打たなければ、同じことが繰り返されやすくなります。医療・福祉の窓口と片付けの業者が、それぞれの役割で同時に関わる形が理想です。
業者に任せるときの進め方
専門業者に依頼する場合、本人の負担を減らすためにいくつかの工夫ができます。本人のペースに合わせて作業範囲を区切る、残す物のリストを事前に一緒に作る、立ち会えない場合は作業前・途中・完了の写真で報告を受ける、搬出の時間帯や車両の見え方に配慮して近隣に知られにくくする、といったことです。分別や買取で費用を抑えられる場合もあり、清掃や原状回復まで一括で進められる業者であれば、何社にも事情を説明し直す負担も減ります。
回復のゴールは「片付いた部屋」ではない
部屋が片付いた日は、終わりではなく始まりです。ゴミ出しの曜日に合わせて家族が声をかける、訪問サービスを定期的に入れる、通販や買い物の入口を一緒に見直す、月に一度は様子を見に行く、といった小さな仕組みが再発を防ぎます。背景に病気や不調がある場合は、その治療や支援を続けることが再発防止につながります。「片付けて終わり」にしないことを、ご家族全員で共有しておいてください。
まとめ
ゴミ屋敷は病気が原因なのか、という問いへの答えは、「病気が背景にあるケースは珍しくないが、決めつけることはできない」です。ためこみ症、うつ病・うつ状態、認知症といった病気や、ADHDなどの発達障害の特性のほか、セルフネグレクトや喪失体験、孤立などの状態も関係していることが指摘されています。いずれも本人の性格の問題ではなく、心や体の状態に関わるものとされています。
ご家族がまずすべきことは、責めないこと、勝手に捨てないこと、安全の最低ラインを確保すること、そして一人で抱えずに相談先につながることです。病名を当てる必要はありません。気になる症状があれば、かかりつけ医や精神科・心療内科、精神保健福祉センターなどの医療・公的機関への相談を検討してください。部屋の片付けは、治療や支援と並走させながら、本人の同意を大切にして進めることが、関係を守り、再発を防ぐことにつながります。
【よくある質問】
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ためこみ症・うつ病・認知症などの病気や、発達障害の特性が背景にあるケースは珍しくありませんが、ゴミ屋敷という状態だけで病気かどうかを判断することはできません。同じ病気でも部屋が片付いている人はいますし、病気がなくても片付けられなくなることはあります。診断ができるのは医師だけですので、気になる症状があれば医療機関や精神保健福祉センターへの相談を検討してください。
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ためこみ症は、価値に関係なく物を手放すことに強い苦痛を感じ、その結果として生活空間が使えなくなり、生活や安全に支障が出ている状態を指す病気で、国際的な診断基準でも独立した疾患として位置づけられています。コレクターとの違いは、物が整理されて保管されているか、整理できずに結果として積み上がっているかにあると説明されています。本人が困っていると感じていないことも多いため、周囲が先に気づく場合があります。
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可能性のひとつとして考えられますが、ご家族が判断することはできません。ゴミ出しの曜日が分からなくなる、同じ物を何度も買ってくる、食品が傷んでいることに気づかない、といった変化が重なっている場合は、片付けの前にかかりつけ医や地域包括支援センターに相談してみてください。体力の低下や配偶者との死別をきっかけにしたセルフネグレクトの状態など、認知症以外の背景も考えられます。
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あります。各都道府県・政令指定都市の精神保健福祉センター、市区町村の保健センターや保健所、高齢の方であれば地域包括支援センターは、ご本人が同行しなくてもご家族だけで相談できるのが一般的です。本人を受診させることを急ぐよりも、まず家族が窓口とつながり、関わり方の助言を受けるところから始めるのが現実的です。窓口の名称や対応は自治体によって異なりますので、お住まいの自治体でご確認ください。
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正確に見分けることは、専門家でも難しいとされています。ただ、捨てられない理由が「面倒」なのか「手放すこと自体がつらい」のか、寝床や台所が本来の用途で使えているか、急に悪化した時期があるか、入浴や食事など他の生活行為も滞っていないか、片付けてもすぐ元に戻るか、といった観点は相談の目安になります。病名を当てる必要はなく、困りごとの大きさで相談を判断してください。
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おすすめできません。本人の同意なく処分すると、関係が決定的に悪化し、家族や支援者を家に入れなくなるケースが多く見られます。ためこみ症が背景にある場合は、物を失う体験そのものが強い苦痛になります。火の元や避難経路、傷んだ食品など命や健康に関わる最低限の部分は、本人に伝えたうえで、処分ではなく移動を基本に先に整えてください。それ以外は本人と確認しながら進め、同意が得られず危険が差し迫っている場合は、自治体の窓口や専門業者に相談してください。
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安全に関わる最低限の片付けは先に行い、本格的な片付けは治療や支援と並走させるのが現場での実感に合った進め方です。火災や転倒、健康被害の危険があるなら治療の開始を待たずに空間を確保し、そのうえで医療・福祉の窓口とつながりながら、本人の同意を取りつつ範囲を広げていきます。片付けだけを先に終わらせても、背景にある状態に手を打たなければ繰り返しやすくなります。
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害虫やカビ、悪臭による感染症やアレルギーなど健康への影響、積まれた物の崩落や転倒によるけが、コンセント周りの可燃物による火災の危険、避難経路がふさがれる問題などが挙げられます。近隣とのトラブルや、賃貸住宅であれば契約上の問題に発展することもあります(個別の状況によります)。さらに、人を呼べなくなることで孤立が深まり、背景に病気がある場合は症状が悪化しやすくなる点も見逃せません。条例による指導の有無は、お住まいの自治体でご確認ください。
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見た目以上に危険が伴うことがあります。放置された薬剤や刃物、割れた食器、重い家具や家電、害虫やカビ、動物やネズミのフン、長年の物の重みで傷んだ床などは、けがや感染症などの健康被害につながります。安全にできると考えず、マスクや手袋などの装備と換気を整えたうえで、危険を感じる部分は専門業者や行政に相談することを選択肢に入れてください。無理に全部をやろうとせず、安全な空間の確保に範囲を絞るのが基本です。
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秘密厳守の姿勢、近隣に知られにくい搬出の工夫、女性スタッフの在籍、立ち会えない場合の写真報告、残す物の確認など、心情に配慮した対応ができるかを事前に確認してください。費用は部屋の広さやゴミの量、分別の難しさ、建物の条件で大きく変わるため、現地見積もりで確認するのが確実です。見積もり後の追加料金の有無、分割払い・後払いの可否(いずれも審査があります)、買取で費用を抑えられるかどうかもあわせて確認しておくと安心です。
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3御見積書の提出
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4業務実行・引渡・確認
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条件によっては、見積もり時に即作業に取り掛かることも可能です。
遺品整理料金について
| 部屋の広さ | A仕分け サポートコース |
B一括 処分コース |
|---|---|---|
| 1R~1DK | 38,000円~ | 25,000円~ |
| 2DK~2LDK | 120,000円~ | 100,000円~ |
| 3DK~3LDK | 180,000円~ | 150,000円~ |
| 4DK~4LDK | 230,000円~ | 200,000円~ |
| 4LDK~一軒家 | 300,000円~ | 250,000円~ |
上記には以下のサービスが
含まれています。
処分品の処理
養生作業
権利書、貴重品の探索
貴重品・処分品の仕分け作業
遺品の合同供養
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※全て税込表示です。
実際の料金は現地調査をおこなった上でお見積りいたします。
間取りの広さ、処分・廃棄物の量、重量物の有無。 /リサイクル料金(エアコン・冷蔵庫・洗濯機・TVなど) /エアコン・ガス機器の取り外し /ピアノ・金庫・物置等の有無 /クロス・クッションフロア等の撤去 /庭やベランダの整理(植木・植木鉢・置石等の処分・撤去 /立地状況(階数・エレベーターの有無・養生の要否・駐車場所への距離など) /屋根上のソーラーパネルやアンテナの撤去 /ご自宅で亡くなった際の特殊清掃など
会社概要
- 事業所名
- 合同会社 ハウスドクター
- 屋号
- 遺品整理のティプロ
- 住所
- 本社 : 〒731-3164 広島県広島市安佐南区伴東4丁目23-17 福山営業所 : 〒721-0906 広島県福山市能島三丁目18-1 広島市佐伯区営業所 : 〒731-5106 広島県広島市佐伯区利松3丁目26-13 札幌オフィス : 〒0600001 北海道札幌市中央区北一条西3丁目3番地33リープロビル302 東京営業所 : 〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町2丁目18番地1秋葉原STNフロント 横浜オフィス : 〒220-0072 神奈川県横浜市西区浅間町1丁目4番3号ウィザードビル402 名古屋オフィス : 〒4500002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目24番5号第2森ビル401 京都オフィス : 〒6008223 京都府京都市下京区七条通油小路東入大黒町227番地第2キョートビル402 大阪オフィス : 〒5300001 大阪府大阪市北区梅田1丁目2番2号大阪駅前第2ビル12-12 神戸オフィス : 〒6510084 兵庫県神戸市中央区磯辺通1丁目1番18号カサベラ国際プラザビル707号室 愛媛オフィス : 〒791-3120 愛媛県伊予郡松前町大字筒井556-4 福岡オフィス : 〒8120011 福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目23番2号ParkFront博多駅前1丁目5F-B
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- 営業種目
- 遺品整理、生前整理、特殊清掃、ゴミ屋敷片付け、福祉片付け代行、消臭脱臭処理、仏壇、ご遺品の合同供養、リサイクル買取り、生活支援サービス、生活消耗品寄付活動
- 定休日
- 年中無休
- 古物商許可証
- 第731291600013号
- 関連事業
WEBサイト
- 本社
- アストラムライン大原駅下車徒歩6分または広島バスセンターからくすの木団地行き乗車細坂下バス停下車徒歩4分
- 福山営業所
- 「福山東IC」より車で約20分 / 「福山西IC」より車で約30分
- 広島市佐伯区営業所
- JR五日市駅南口から湯来方面行きバス「寺地」バス停下車すぐ
- 東京営業所
- JR各線「秋葉原駅」徒歩1分

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