広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島市東区で、孤独死されて死後推定1週間が経過して発見された部屋の特殊清掃をさせていただきました。
お一人暮らしをされていた弟さまがお亡くなりになり、お兄さまからのご依頼です。
弟さまは50年間近く消息不明でした。
一軒家の賃貸物件ですので不動産会社に返却することは決まっていましたが、その費用を親族間でどのように分担するかを話し合うということで、家財撤去や完全消臭の施工日は一旦保留となっていました。
家財の撤去や完全消臭に掛かる費用を親族間でどのように分担するかまだはっきり決まっていないものの、賃貸料が発生し続けるため早く行いとのことでお兄さまが一旦費用を立て替えらることになりました。
不用品の処分、体液や体液の付着した汚染物の撤去、消毒、オゾンガスによる完全消臭を行うことになりました。
こちらのお宅は元々はご夫婦で長年生活してこられたようですが、10年前くらいに奥さまが亡くなり弟さまの一人暮らしとなっていました。ゴミ屋敷ではありませんが一軒家のためそれなりの物量です。
家財撤去やゴミの分別の中に貴重品や現金が見つけることができると費用の足しにしていただくことができますので、貴重品捜索を中心に不用品の分別を行いました。
洋服ダンスや、各種棚、ベッド回りと分別作業を進めると、総額20万円を超える現金が出てきましたので、ご依頼者さまにお渡しさせていただきます。
全ての品物の分別を終えて家財を撤去すると、広々としたお宅に戻りました。
特殊清掃は、最初に感染症予防のために消毒を行いました。
続いて、臭気の元になっている体液の染み込んだ床板からはがしていきます。体液の量はそれほど多くありませんでしたが、 床板を浸透し下の建材まで体液が達していることが予想されました。
床板をはがすとやはり建材まで体液が染み込んでいました。
特殊コーティング技術で汚染範囲をコーティングを行い、臭気を封じ込めました。
最後に高濃度のオゾンガスを発生させるオゾンショックトリートメント法による、除菌と消臭を行いました。
確認に来ていただいたご依頼者からは、貴重品が出てくるたびに連絡をもらうことえたので安心して任せることができたと言っていただきました。