広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島市安佐南区で、孤独死をされて推定死後1週間が経過して発見された部屋の特殊清掃をさせて頂きました。
お一人暮らしをされていた60代の女性が孤独死をされ、ご親戚の方から特殊清掃、家財撤去、完全消臭まで一式のご依頼となりました。
お一人で暮らしをされていた叔母さまが孤独死されたそうで、現場アパートの原状回復をご希望です。
叔母さまとても几帳面でしっかりした方で、病院にも小まめに通い健康面にも気を使っていたのを皆さんご存知だったため、突然のご逝去に驚きを隠せないご様子でした。
賃貸アパートのため、また次の方に貸せる状態まで戻して欲しいと大家さんからもご希望を頂いており、特殊清掃から家財撤去、完全消臭までのご契約となりました。
賃貸物件の場合次の方への貸し出しを考えると完全消臭が前提となります。
完全消臭を行うことができない特殊清掃会社も多く、孤独死現場の消臭を依頼する場合はその会社が完全消臭行うことができるかどうかをしっかり確認しましょう。
入室前に故人さまのご冥福をお祈りして合掌をさせていただき、早速作業に取り掛かります。
入室すると体液が発する独特の臭気が室内に充満していました。
お風呂場と通路の境目に倒れられていたようで、体液が残っていました。こちらの体液が原因で害虫も発生していましたので、最初に体液除去を開始します。体液専用洗浄剤を使用して洗浄を行っていきますが、体液には脂分も多く含まれ簡単には落としきれませんので何度も洗浄と拭き上げを繰り返し行いました。
続いて、体液の浸み込んだ建具の特殊コーティングを行い臭気の封じ込めていきます。
木材に体液が浸みた場合は、表面をいくら洗浄しても奥から臭気が上がってきてしまうためそれだけでは完全に消臭することはできません。
特殊な薬剤を使用した特殊コーティングで臭気を封じ込めました。
完全消臭と並行して家財撤去も進めていきます。臭気が部屋中に充満していましたので同じ空間にあった家財にも臭気は付いてしまっています。
これらの家財を処分することが完全消臭への近道です。
家財を全て撤去した後は仕上げに高濃度のオゾンガスを室内に充満させ、除菌と消臭効果の高いオゾンショックトリートメント法を行いました。
これで臭気もほとんど感じない状態となり消臭作業が完了しました。