広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島中区で孤独死をされて推定死後約1週間が経過して発見された部屋の特殊清掃をさせて頂きました。
ご自身の身の回りのことを全てされていた90代のお母さまがお一人暮らしをされていましたが、浴槽の中で突然死をされ、娘さまからのご依頼です。
お元気であったとはいえお母さまは90代になられていましたので、娘さまは1週間に一度は連絡をされていました。1週間前に連絡をされた際にはとてもお元気でお話になられていたそうです。
突然の出来事に娘さまは動揺されている様子で、一刻も早く掃除して欲しいとのことでした。弊社も同じ佐伯区に会社がありますので、連絡をいただいて1時間でお宅に到着いたしました。
玄関からかなりの臭気が感じられます。現場を確認させて頂き見積りを行い、即作業に取り掛かりました。
まずは浴槽内部に残ってしまっている物を取り除き、体液洗浄用洗剤を用いて浴槽を綺麗に洗浄していきます。
脂分がべっとりと付着していましたが洗浄からのふき取り作業を繰り返し行っていくと、徐々に浴槽がきれいな状態に戻ってきました。
今回は追い炊き機能付きの浴槽でしたので、目に見える部分がきれいになっただけではまだまだ不十分です。
続いて浴槽一杯に水を貯めて浴槽洗浄用洗剤を投入し、追い炊き機能を使用。追い炊きのために何度も釜の中まで薬剤が流入することで、釜の中の細菌にも対処していきます。
薬剤を使っての追い炊きを3回じっくりと洗浄を行いました。
非常に時間の掛かる工程ですが、この作業をしっかり行うことで浴槽でお亡くなりになっていた浴室でも安全に再利用することができます。
浴槽の洗浄が終わった後は消臭作業に取り掛かります。
浴室から脱衣場に掛けて少し臭気が感じられる状態でしたので、消臭剤とオゾン発生器を用いて消臭作業も行いました。
オゾン脱臭機は正しい使用方法を理解していないと、その機能を十分に生かすことができません。
当社ではオゾンの空気より重いという特性から高い位置に設置し、下からサーキュレーターで拡散します。
この様にする事で部屋全体にオゾンの効果を出すことができます。
今回は浴槽内でお亡くなりになっていましたので、死後約1週間ですが異臭はかなりきつくなっていました。
いつもより長期間の6日間稼働させ、完全消臭となりました。