広島県営の解約の仕方と手順とは?
広島県営住宅の退去の場合は、退去者が住んでいる住宅の指定管理者と手続きを行います。
忘れないよう、退去が決まったらすぐに、指定管理者への手続きが必要です。
ここでは、退去が決まった時から、退去手続きが完了するまでの手順と退去時の清掃、身内が亡くなった際の県営住宅での遺品整理についてご紹介します。
①退去が決まったら、指定管理者から【県営住宅明渡し届】と【敷金請求書】を受け取り、明け渡しの7日前までに提出する。
駐車場を使用している場合は、【駐車場明渡し届】も提出します。
退去月の途中での退去は、家賃が日割り計算での支払いとなります。
書類提出が退去日の6日前以降になると、退去日が伸び、家賃の日割りでの支払いが高くなります。
そして、届を提出する前には、住んでいる場所の自治会にも退去を連絡します。
②退去する月の家賃・駐車場代の日割り計算がされた【納入通知書】が広島県から届きます。
納入通知書が届いたら、退去日までに支払いを済ませましょう。
また、もし事前に退去月の家賃・駐車場代を支払っていた場合には、後日、清算され、支払いが多い場合には返金されます。
③修繕と設置物があれば撤去を行う。
ふすまや畳、窓ガラスに修繕が必要な場合には、退去者が修繕を行わなくてはいけません。
また、自分自身で自宅に設置したものは、すべて撤去します。
退去修繕が、しっかり行われていない場合は、再度、修繕依頼を通達されるので、修繕はしっかりと行いましょう。
退去の修繕は、基本、業者に依頼します。
退去の手続きをスムーズに終える為にも、信頼出来る業者に頼みましょう。
念の為、業者を利用した際の領収書は保管しておきましょう。
④室内は、綺麗に清掃を行い、ゴミもしっかり処分します。
目次
県営住宅の遺品整理はどのように行うの?
もし、県営住宅に住む身内が亡くなった場合、代理人が退去手続きと遺品整理、清掃・処分を行います。
遺品整理ではまず、遺言書やエンディングノートがあるかを確認しましょう。
遺言書やエンディングノートから、故人の想いを知り、進めていくのが理想です。
遺品整理は、四十九日後に行うのが一般的ですが、遺品整理を行う時期に決まりはありません。
遺品整理が出来そうな時期を親族と検討してから、退去日を指定管理者に連絡します。
【遺言書の注意点】
もし、遺言書を見つけても勝手に開封してはいけません。
勝手に書き換える事も禁止です。
遺言書を見つけたら、家庭裁判所で「検認済証明書」をもらうようにしましょう。
これは、遺言書の中身に不備がなく効力があるものである事を証明する為でもあります。
遺言書が「公正証書遺言」の場合は、公証役場に原本が保存されていて、偽造された場合にすぐに偽造が判明する為、検認の必要はありません。
遺品整理の注意点
①遺品整理を行う際には、トラブルを防ぐ為、一部の親族で行うのではなく、なるべく相続者となる親族が揃った時に行うのが理想的です。
急に身内が亡くなると、なかなか親族が揃うのが難しい場合もあると思います。
しかし、遺品整理は、相続に関わる作業でもあるので、親族で相談・確認をしながら行う事でトラブルを防ぐ事が出来ます。
②県営住宅の場合、建物にエレベーターがない場合があります。
荷物の搬送時に階段のみしか移動手段がない時は、業者に搬送を頼む等、対応を考えましょう。大きな荷物を階段で運ぶ時は、他の住民の妨げにならないように配慮が必要です。
③部屋や廊下の壁や床を傷つけないように、なるべく養生を行い作業をしましょう。
県営住宅に限った事ではありませんが、退去時に建物を傷つけないよう細心の注意を払いながら、作業を進めましょう。
④処分するべきか、残しておくべきか迷ったら、保留する。
不用品だと思って廃棄したものが、他の親族にとって大切なものであったという場合もあります。悩んだら、親族に相談するか、処分を保留した方が安心です。
相続に関わる、遺品整理で探すべきものとは?
遺言書をはじめ、銀行や不動産に関する書類等、相続をする為に必要な書類が沢山あります。遺品整理の中で、破棄してしまう事のないようにまずは、貴重品や書類関係から探すようにしましょう。
- 遺言書
- 銀行の通帳
- 銀行カード
- クレジットカード
- 実印
- 土地の権利書等の不動産関係の書類
- 年金手帳
- 保険関連の書類
- 現金
- 借入があれば、借入の書類
- 車関連の書類
- 銀行印、実印
遺品整理に必要な道具
- 段ボール
- 軍手
- ビニール紐
- 養生テープ
- ビニールシート
(床を保護する場合に使用します)
- ハサミ
- カッター
- ゴミ袋
- ガムテープ
- マスク
- マジックやボールペン
(荷物の仕分けをした際に何が入っているかを分かりやすく書いたりする為)
どう整理・処分する?
遺品整理を行うと、多くのゴミや処分する家具等が出てきます。
ゴミの処分は、各自治体のゴミ捨てルールに従って行いましょう。
【リサイクル可能なもの】
・衣類
・古紙、古布
・鍋やフライパン等の金属類
・ベットやタンス等の家具
衣類・古紙・古布は、資源回収に出したり、まだ使えそうな電化製品はリサイクルショップに出すのもおすすめです。
一般的には、電化製品は、製造から5年以内の物であれば、引き取ってもらえます。
退去までに時間がない、なるべく早く不用品を処分したいという場合は、不用品回収業者に依頼する方法もあります。
遺品整理のプロはどんな事をしてくれるの?
身内が亡くなると、葬儀・相続の手続き・遺品整理と精神的にも体力的にも大変な作業が続きます。
県営住宅から早めに撤去したい、相続の手続きを早めに行いたい等、個人では対応が出来ない場合には、プロの業者に頼むのがおすすめです。
プロの業者による遺品整理はどんなことをしてくれるの?
- 遺品の整理、処分
- 貴重品の捜索
- 買取
- 遺品の合同供養
- 不動産解体
- ハウスクリーニング 等
プロに頼むことで、遺品の処分や買取、供養等、面倒な手続きをまとめて行ってもらえます。時間も短縮でき、遺品整理全般をスムーズに終わらせる事が出来ます。
清掃・処分・遺品整理が終わったら・・・
⑤退去後は、指定管理者に鍵を返却します。
入居時に受け取った鍵が1本でもない場合には、錠前から退去者負担で取り換えが必要です。
⑥退去確認
指定管理者が、入居前の状態になっているか、私物がないかを確認します。
⑦水道・ガス・電気の退去手続きを行う。
退去日が決まれば、事前に利用停止日については連絡しておけます。
停止手続きが出来ていないと、料金が発生してしまいます。
⑧市町に住民票の住所変更手続きを行います。
⑨敷金の返還
未納の家賃がある場合には、敷金から差し引いた分差額が返還されます。
返還は、退去から2ヶ月程かかります。
県営住宅の撤去と遺品整理は徹底して行う。
県営住宅の退去時は、修繕・処分・清掃をしっかり行いゴミや私物が置きっぱなしにならないよう退去しましょう。
また、遺品整理は、相続や故人の想いを確認する為の作業になりますが、長年住んできた故人の住宅を整理する事は、遺族にとって大変な作業です。
必ず、親族としっかり確認をし丁寧に作業を進めましょう。
現代は、超高齢化時代と言われています。一人住まいの方が増え、もしもの時は残された身の回りの生活用品の整理にご遺族は途方にくれることになります。遺品整理士として、専門的な知識と豊富な経験から、遺品の整理や生前整理などのお手伝いをさせていただきます。