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広島市営住宅の解約の仕方と手順とは?
広島市営住宅の退去の手続きは、退去が決まり、区役所(指定管理者)に伝える所から始まります。
手続きを進めていく中で退去までに大切になるのが、自宅の整理や修繕です。
さらに、市営住宅に住んでいる身内が亡くなった場合には、遺族が遺品整理を行わなくてはいけません。
ここでは、広島市営住宅の退去の仕方と手順、さらに、遺品整理について詳しくご紹介します。
①広島市営住宅の退去が決まったら、区役所の建設課に【市営住宅返還届】を提出します。
提出期限は、退去日の14日前までです。
提出後、「立入り検査日」のお知らせが届きます。
退去には大切な検査になるので、日程を確認しましょう。
②電気・水道・ガスの手続きを行う。
退去日が決まったら、電気・ガス・水道会社に連絡し利用停止日を伝えます。
退去が決まった時点で、利用停止日については事前に連絡が出来るので、早めに連絡をしましょう。利用停止をしないと、退去後も光熱費の支払いが発生してしまいます。
③広島市指定の指定管理者による、立ち入り検査が行われます。
入居者が修繕する箇所を確認する為の検査です。
最終的に修繕が、しっかり行われているか確認検査があります。
④原状回復(修繕)をする。
退去時には、市営住宅に入居した時と同じ状態にしなくてはいけません。
家具・家電をはじめ、入居後に設置したものは、すべて撤去します。
さらに、畳の表替えや襖の張替え、壁紙の張替えも入居者の負担で、直す必要があります。
⑤修繕が完了したら、入居時に受け取った鍵を区役所の建設課か指定管理者に返還します。
⑥指定管理者が指示した通りに修繕が出来ているかを確認する、完了検査を行います。
業者に依頼する場合は、念の為、領収書を保管しておきましょう。
⑦敷金の還付
入居時に納めた、敷金の還付が行われます。
しかし、家賃滞納や損害賠償がある場合には、敷金から充当されます。
市営住宅の遺品整理はどのように行うの?
もし、市営住宅に住む身内が亡くなった場合、代理人が退去手続きや遺品整理・清掃・処分を行います。
遺品整理ではまず、遺言書やエンディングノートがあるかを確認しましょう。
遺言書やエンディングノートから、故人の想いを知り、進めていくのが理想です。
遺品整理は、四十九日後に行うのが一般的ですが、遺品整理を行う時期に決まりはありません。
遺品整理が出来そうな時期を親族と検討してから、市営住宅返還届を区役所に提出します。
また、市営住宅に住む名義人が死亡し、退去ではなく、そのまま家族が住むという場合には、【市営住宅入居承継申請書】と名義人の死亡を証明する書類の提出が必要です。
【遺言書の注意点】
もし、遺言書を見つけても勝手に開封してはいけません。
勝手に書き換える事も禁止です。
遺言書を見つけたら、家庭裁判所で「検認済証明書」をもらうようにしましょう。
これは、遺言書の中身に不備がなく効力があるものである事を証明する為でもあります。
遺言書が「公正証書遺言」の場合は、公証役場に原本が保存されていて、偽造された場合にすぐに偽造が判明する為、検認の必要はありません。
遺品整理の注意点
(1)遺品整理を行う際には、トラブルを防ぐ為、一部の親族で行うのではなく、なるべく相続者となる親族が揃った時に行うのが理想的です。
急に身内が亡くなると、なかなか親族が揃うのが難しい場合もあると思います。
しかし、遺品整理は、相続に関わる作業でもあるので、親族で相談・確認をしながら行う事でトラブルを防ぐ事が出来ます。
(2)市営住宅の場合、建物にエレベーターがない場合があります。
荷物の搬送時に階段のみしか移動手段がない時は、業者に搬送を頼む等、対応を考えましょう。大きな荷物を階段で運ぶ時は、他の住民の妨げにならないように配慮が必要です。
(3)部屋や廊下の壁や床を傷つけないように、なるべく養生を行い作業をしましょう。
市営住宅に限った事ではありませんが、退去時に建物を傷つけないよう細心の注意を払いながら、作業を進めましょう。
(5)処分するべきか、残しておくべきか迷ったら、保留する。
不用品だと思って廃棄したものが、他の親族にとって大切なものであったという場合もあります。悩んだら、親族に相談するか、処分を保留した方が安心です。
相続に関わる、遺品整理で探すべきものとは?
遺言書をはじめ、銀行や不動産に関する書類等、相続をする為に必要な書類が沢山あります。遺品整理の中で、破棄してしまう事のないようにまずは、貴重品や書類関係から探すようにしましょう。
- 市営住宅の手続きに関する書類
- 遺言書
- 銀行の通帳
- 銀行カード
- クレジットカード
- 実印
- 年金手帳
- 保険関連の書類
- 現金
- 借入があれば、借入の書類
- 車関連の書類
- 銀行印、実印
遺品整理に必要な道具
- 段ボール
- 軍手
- ビニール紐
- 養生テープ
- ビニールシート
(床を保護する場合に使用します)
- ハサミ
- カッター
- ゴミ袋
- ガムテープ
- マスク
- マジックやボールペン
(荷物の仕分けをした際に何が入っているかを分かりやすく書いたりする為)
どう整理・処分する?
遺品整理を行うと、多くのゴミや家具や電化製品等、処分する物が沢山出ます。
ゴミの処分は、各自治体のゴミ捨てルールに従って行いましょう。
また、広島市の安佐南工場大型ごみ破砕処理施設では大型家具の自己搬入を受け付けています。予約は必要なく、処分費用も無料です。
日曜日・祝日・年末年始等の休みの日があるので、搬入前に確認して下さい。
混雑時を避けて行くようにしましょう。
【リサイクル可能なもの】
・衣類
・古紙、古布
・鍋やフライパン等の金属類
・ベットやタンス等の家具
衣類・古紙・古布は、資源回収に出したり、まだ使えそうな電化製品はリサイクルショップに出すのもおすすめです。
一般的には、電化製品は、製造から5年以内の物であれば、引き取ってもらえます。
退去までに時間がない、なるべく早く不用品を処分したいという場合は、不用品回収業者に依頼する方法もあります。
不用品業者の中には、無許可で行っている業者もあり、高額請求をされる場合があります。
依頼の際は、注意が必要です。
遺品整理のプロはどんな事をしてくれるの?
身内が亡くなると、葬儀・相続の手続き・遺品整理と精神的にも体力的にも大変な作業が続きます。
市営住宅から早めに退去したい、相続の手続きを早めに行いたい等、個人で対応出来ない場合には、プロの業者に頼むのがおすすめです。
プロの業者による遺品整理はどんなことをしてくれるの?
- 遺品の整理、処分
- 貴重品の捜索
- 買取
- 遺品の合同供養
- 不動産解体
- ハウスクリーニング 等
プロに頼むことで、遺品の処分や買取、供養等、面倒な手続きをまとめて行ってもらえます。時間も短縮でき、遺品整理全般をスムーズに終わらせる事が出来ます。
市営住宅の退去手続きや修繕について分からないことがあれば、区役所で教えてもらえます。トラブルを防ぐためにも、確認を取りながら進めていくと安心です。
現代は、超高齢化時代と言われています。一人住まいの方が増え、もしもの時は残された身の回りの生活用品の整理にご遺族は途方にくれることになります。遺品整理士として、専門的な知識と豊富な経験から、遺品の整理や生前整理などのお手伝いをさせていただきます。