ご依頼者の状況とご依頼内容
広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島県大竹市で孤独死されて死後推定3日が経過して発見された社員寮の部屋の特殊清掃をさせていただきました。
無断欠勤が続いて不審に思われた会社の方が部屋に入られてお亡くなりになっているのを発見されたため、早く発見していただくことができました。
葬儀社さまからご紹介を受けられました故人さまがお勤めされていた会社さまからのご依頼です。
お部屋はアパート1棟を社員寮に使用されている中の一つで、ご遺族さまは東京にお住いのため立ち会いはされないとのことでした。
荷物が生前のまま全て残っている状態でしたので、遺品整理も行わせていただくことになりました。
会社とご遺族さまと話をされ全て処分するということになりましたが、貴重品がある場合もありますので現状のままで処分を行うことはできません。
トラブルになることもありますので、事情をご説明させていただき、ご遺族さまに委任状と誓約書に記入していただきました。
社員寮ですので会社としては早急に明け渡してもらいたいとのご意向で、荷物は全て一度預かり後で遺品整理を行い、特殊清掃を行わせていただくことになりました。
今回の作業について
家の中の家財を全て搬出したあと、特殊清掃清掃を行わせていただきます。
室内のクロスとフロアタイルの撤去を行いました。
当初は血液や体液が流れ出している状況には見受けられませんでしたが、フロアタイルをはがしたところその下のクッションフロアに血液や体液が染み込んでいました。
クッションフロアをはがして確認するとコンクリート部分にも汚染物質が浸透していました。
床下コンクリートは汚染物質が少しでも残っていると異臭を完全に消臭することはできず、コンクリートを削って汚染箇所を除去することはできません。
コンクリートに汚染物質が染み込んだ箇所は速乾性の脱脂洗浄剤を使用して洗浄を行い、その後コーティング剤を3回塗布しました。
除菌剤・消臭剤を室内に噴霧し、オゾン脱臭器を稼働させて石膏ボードに入り込んだ臭いの分子を分解し、完全に消臭しました。
故人さまがお亡くなりになられて発見されるまでが3日間と短期間であったため、異臭はそれほどひどくなかったため、オゾン脱臭機は3日間の稼働で完全に消臭することができました。
会社の社長さまから、故人さまには本当によく働いてもらったのでしっかりと供養をしてあげたいとのお話があり、当社が提携させていただいているお寺の僧侶さまに部屋にてご供養をしていただきました。
スタッフのコメント
この度は、ティプロにご依頼いただき誠にありがとうございました。
お預かりさせていただいております遺品はきちんと仕分けを行い、貴重品はご遺族さまに配達し、不用品は適正に処分させていただきます。