広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島市中区で、孤独死されて死後推定3週間が経過して発見された部屋の特殊清掃をさせていただきました。
お一人暮らしをされていたお父さまがお亡くなりになり、福山市内で暮らされている息子さまからのご依頼です。
息子さまのお仕事が忙しく早急の対応をご依頼いただきましたので、すぐに現地お見積りにお伺いいたしました。
現地に到着して驚きましたのが、部屋の中への入り口が約50cm四方の四角い窓だけだということです。
窓と言っても、警察の方がお父さまの安否確認のために部屋の玄関の鉄製のドアをコの字に切ったものです。
どうして玄関から入室できないかと言いますと、内開きの玄関ドアのすぐ向こう側まで家財が山積みになっていたことが原因です。
警察の方がお父さまのご遺体を運び出される際に鉄製のドアを切ったところから入室され、玄関のドアを開けるために不用品を袋に詰めて一度は玄関のドアが開くようになったそうですが…。
お父さまのご遺体を運び出されて玄関ドアを閉められたら、不用品を詰めた袋が崩れて再度玄関ドアが開かなくなったようです。
最初はドアをコの字に切ったところから入室して見積りを行い、 不用品処分と特殊清掃を行わせていただくことになりました。
警察の方がご遺体を搬出する際に邪魔になったご遺体の周りの不用品などを袋詰めしたものが廊下に高く積まれていました。
最初に玄関に山積みされていた不用品を搬出し、入室経路を確保しました。
お父さまは台所の不用品の中でお亡くなりになられていたそうです。
部屋の中の不用品も搬出しました。
床には大量の血液と体液が充満し、ひどい異臭も漂っています。
高濃度の二酸化塩素を用いて消臭・除菌を行い二次感染を防ぎます。
血液と体液が大量に染み込んだ床材は切り取り、しっかりラッピングを行い搬出しました。
床下に汚染物質が染み込んでいるかどうかを確認したところ、やはり床下にまで大量の血液と体液が流れ込んでいました。
コンクリートに染み込んだ汚染物質は取り除くことができないため、特殊剤でコーティングをおこない異臭と菌を閉じ込めました。
最後にオゾン脱臭器を稼働させて完全消臭しました。
後日、切り取った床材の部分のリフォームを行わせていただきます。