広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島市佐伯区で孤独死をされて推定死後2週間が経過して発見された部屋の特殊清掃をさせて頂きました。
お亡くなりになられたのは80代の男性ですが、身寄りがないため大家さんからのご依頼です。
今の机にうつ伏せにお亡くなりになられていたそうで、異臭がすると隣の部屋の方から苦情が出たことで発見されました。
とてもひどい異臭なのですぐにお願いしたいとのご依頼でしたので、ご依頼いただいた日の午後に見積もりに伺わせて頂きました。
アパート前の駐車場に車を停車させて車から降りると、もう異臭が漂っています。推定死後2週間の部屋、3階の部屋ですが1階部分まで異臭が漂っていました。
10月になったとはいえまだまだ暑い日がありましたので、異臭が発生してしまったようです。これ以上アパートの住民の方や近隣のお宅にご迷惑をおかけしないよう、早急な作業が必要です。
最初に現場を確認、その後早速、大家さんと打ち合わせをさせて頂きました。
その際、「この激臭の処理方法を具体的に教えてほしい」と質問があり、「とにかく、この異臭を完全に消臭してほしい」と強いお願いです。
とても異臭にこだわられていましたのには訳がありました。
何と大家さんは2年連続、このアパートで孤独死による事件現場を体験されたとのこと。
去年、特殊清掃を行った業者は「2日で激臭を100%止めます」と現場で作業を始めたそうですが、2日後…。確かに激臭はしなくなったそうですが、部屋全体が鼻を突くような薬品の臭いが残り、それから8ヶ月間、薬品の臭いが取れなかったそうです。
そこで、弊社の激臭の処理方法を説明させて頂きました。
薬品の臭いが残るような消毒薬は使用せず最後は業務用オゾン脱臭機を稼働させて消臭を行い、オゾン脱臭機の稼働は現場によって異なりますが3~10日間、少し臭いが残る場合は、通気をしることで自然な空気に戻りますと。
消臭方法に納得して頂きましたので、その後すぐに作業を開始しました。
居間の机や家具を搬出してカーペットを撤去、カーペットの下のクッションフロアにも汚れが浸透していましたので撤去します。
床板には汚れが浸透していませんでしたので、床板を取り除く必要はありませんでした。
異臭の大元の原因である汚染された物を取り除きましたので、引き続き消毒消臭作業を行いました。
最後にオゾン脱臭機を稼働させましたが、こちらは異臭がとてもひどかったのでやはり通常よりも長い8日間稼働させ、完全に消臭することができました。