広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島県府中市で、孤独死されて死後推定3週間が経過して発見された部屋の特殊清掃をさせていただきました。
お一人暮らしをされていた70代の男性ががお亡くなりになり、府中市便利屋さんからのご依頼でした。
不動産会社やマンションオーナーさまなどから、アパートやマンションの不用品撤去やハウスクリーニングなどを請けている業者さまです。
孤独死されてしまった部屋の清掃と臭気除去を請け負われましたが、特殊清掃のノウハウがないため、孤独死清掃に関する部分だけを当社で施工して欲しいという内容でした。
部屋を確認させていただきますと、玄関から室内にかけて広範囲に体液が広がった跡があり、臭気も強烈玄関を閉じていても外部に異臭が漂っている状況でした。
ご依頼者さまと作業に関する打合せを行い、体液が広範囲に広がった床は全て撤去を行い、床から床下のコンクリート面に体液が流れた部分は特殊コーティングにて対応することとなりました。
臭いが強烈でこれ以上ご近所に迷惑を掛けないため、見積り後に早速作業を開始しました。
最初に二次感染予防のため、消毒殺菌剤を入り口から奥に向かい噴霧しました。
続いて、ノコギリで床材に切れ目を入れバールを使って床材を全て撤去しました。
床材を撤去すると大量の木粉塵が舞い散り足場も悪くなるため、スタッフ間で声を掛け合いつまづきや転倒のないよう安全確認しながら作業を進めました。
業務用の強力な掃除機を本体を一人が持ち、一人がノズルを操作し木粉塵の吸引清掃を進めます。
サッシの溝にも木粉塵が溜まってしまったため、ハケで木粉塵をかき出しながら掃除しました。
掃除機での清掃完了後、体液が染みていたコンクリート表面をワイヤーブラシやスチールタワシを使って削ります。
コンクリートの奥まで染み込んでいる部分は特殊洗剤にて洗浄をした後コーティングを施し、臭気を塞ぎ込むため事前にオゾン燻蒸を一昼夜稼働させて現状の臭気を除去しました。
翌日の臭気状況を確認すると大幅に臭気は落ち着きましたが、コンクリートに染み込んだ体液が残っていますので特殊コーティングを施します。
コーティングは2回行い、塗膜を厚くして臭気の浮き出しを防止しました。
ご依頼者さまとマンションオーナーさまからも臭気がなくなったことを確認いただき、作業完了です。
ご依頼者さまである便利屋さんには、「また同じような案件があった場合はぜひともご協力頂きたい」とのご要望もいただきました。