広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島市東区で推定死後2週間が経過して発見された部屋の特殊清掃をさせて頂きました。
お一人暮らしをされていたおじいさまがお亡くなりになり、お孫さまからのご依頼です。
お孫さまはご家族で広島県廿日市にお住いでしたが、昨年事故でご両親を一度に亡くされてお一人になってしまわれました。
そして、唯一残された肉親がこの度お亡くなりになったおじいさまだったそうです。
奥さまが5年前にお亡くなりになってからお一人暮らしをされておられましたが、徐々に溜まっていった不用品も多くあるそうで、特殊清掃と不用品処分を行うことになりました。
玄関を開けると玄関から自分の目線より上までに積み上げられた、衣服や本、ゴミ、家電製品などで溢れており、天井部分もカビなどで、腐食していて落ちている状態でした。
最初にお亡くなりになっていた奥のリビングを確認させていただくため、部屋の奥に進んでいきます。
玄関の荷物を登ってダイニングキッチンに到達しましたが、そのキッチン部分も玄関と同じ状況で天井までいろいろなものが積み重ねておりました。
その奥のリビングにも荷物が山積みになっておりその中でお亡くなりになられていたそうです。警察や消防の方が、ご遺体の搬出作業も2時間以上かかったとお話しされてました。
まずは不用品を片付けます。動線を確保するために品物を分別して袋に詰めていき、1時間位かけてやっと動線を確保することができました。
管理会社さまからなるべく共用スペースは使わないでほしいとのお話をされましたので、1階部分のお部屋ということでベランダ側にトラックを寄せて、そこからの不用品などの撤去作業を行いました。
続いて、特殊清掃です。
リビングに敷いてあった厚手のじゅうたんに汚れが広がっていました。じゅんたんをはがして汚れを確認したところ、床は汚れていないように見えました。
しかし、肉眼では発見しづらい汚染箇所を特殊ライトで捜索すると、床板にも汚れが浸透していました。
床板をはがして確認しましたら、その下にも汚れが浸透していました。汚れた床板はそのまま梱包して搬出し、特殊清掃を行っていきます。
部屋全体に殺菌効果の強い薬剤を噴霧し、取り除くことができない床下の汚れた部分には直接薬剤をかけて除菌を行いました。
続いてオゾン脱臭機を1週間稼働させて完全に消臭しました。