広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島県福山市で特殊清掃を行いました。
お一人暮らしをされていた70代男性が孤独死をされ、推定死後約2週間が経過して発見された賃貸マンションの部屋です。
東京で離れて暮らされている息子さまからのご依頼でした。
離婚されてから40年間ひとり暮らしをされていましたが、40代になられる一人息子さまには一年に一度会われていました。息子さまが今年もお会いになる日を決めようと連絡をされたところ、連絡がつかないということでマンションの管理会社さまに連絡されて発見されました。
リビングの床の上でお亡くなりになられていたそうで、リビングのクッションフロアの床一面に汚れが広がり、巾木の下まで汚れが浸透していました。
見積りでお話をさせていただき、特殊清掃を行い引き続きリフォームも行うことになりました。
東京から来られた息子さまは「父への最期の親孝行です。」と見積りから作業完了まで立ち会われました。
気温が高く暑い日が続いていますが、異臭は部屋の外までは漏れていませんでした。
しかし、玄関ドアを開けると強烈な異臭が部屋中にこもっていました。部屋の密閉度が高いおかげで外に異臭がもれることはなかったのです。
息子さまは「近隣の方にかかるご迷惑が少しでも少なくてよかった。」と言われました。
防護服と保護メガネ、防毒マスクを着用して消毒から作業開始です。床一面に汚れが広がっていましたので足場が少なく、消毒作業も困難でした。
続いて床上の特殊清掃を行いましたが汚れがひどく、いつも以上に多くの時間を費やしました。床上の汚れを除去したことで当初より臭いがずいぶん治まり、作業をしやすくなりました。
床上の汚れを完全に除去した後は、速乾性の脱脂洗浄剤を用いて床上の洗浄を行いました。
床上でお亡くなりになられていた場合は、特殊清掃後に床をそのまま使用することは難しく、床下の確認のためにもクッションフロアをはがします。
床下は巾木の下まで汚れがかなり浸透していました。このような場合は大掛かりなリフォームを行わないと異臭を抑えることは困難です。
特殊清掃終了後、しっかりとリフォームをさせていただきます。
天井や壁のクロスも全てはがしましたが、今回は管理会社さまよりエアコンはそのまま残して下さいとのお話でしたのでエアコンの撤去は行いませんでした。
特殊清掃の最期は、床の拭き掃除と掃除機で清掃を行い、トイレやお風呂場などの水廻りの清掃も行い作業完了です。
息子さまに作業完了の状況を確認していただき、特殊清掃は完了しました。