広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島県安芸高田市で自殺後約3ヶ月が経過して発見された特殊清掃を行いました。
人里離れた山奥にあるお隣の家まで数キロ離れている大きな屋敷でひとり暮らしをされていた80代の男性がお亡くなりになり、近所付き合いもほとんどなかったそうで発見が遅れたそうです。
広島市内にお住いのご親族の方が連絡が全く取れないとお宅を尋ねられた時にはすでにお亡くなりになってずいぶん経っており、ご親族の方が警察に通報されました。
大きなお屋敷の大黒柱の天井近くにロープを掛けて絶命されていましたが、死後約3ヶ月が経過しておりご遺体の損傷が激しかったそうです。
ご遺体を発見されたご親族はどうしていいのかわからず、ご自身がお住いのお宅の近くにある弊社へ連絡をくださいました。
故人には家族がいらっしゃらないため、特殊清掃の費用はご遺体を発見されたご親族が負担されることになりました。
低コストとご希望に添えるようご親族さまと話をさせていただき、特殊清掃をどこまですればよいのかを折り合いを付けて作業開始です。
まだ寒い時期の間は異臭の発生も害虫の発生もあまりなかったとは思いますが、県北の寒い地域もだいぶ暖かくなってきましたので強烈な異臭と大量の害虫が発生しています。
ご近所のお宅が数キロ離れたところにあるため、ご近所に異臭や害虫の被害を与えることはありませんでした。
特殊清掃を行うことができるよう、最初にある程度の消臭作業と害虫駆除を行い作業を始めます。
家の汚染状況は現地調査の時点から大黒柱の下部から汚染物質が昇ってきている状態でした。
畳にも汚染物質が浸透していましたので汚染物質が浸透した畳を真空梱包して搬出しました。
下地板を撤去したかったのですが、汚染物質を吸着させていくことにして作業を行いました。
大黒柱は切り離すと建物が崩れることになりかねませんので、大黒柱も同様に汚染物質を吸着させて腐敗臭を消臭することになりました。
汚染箇所の汚染物質の除去と消毒除菌作業が終わると、本格的な害虫駆除作業に入ります。
害虫が再度発生することのないよう、しっかりと徹底的に駆除剤を噴霧して害虫を駆除しました。
続いて消臭作業です。
オゾン脱臭機を5日間稼働させましたが、まだ完全に消臭するはできませんでした。
追加で2日間消臭作業を行い、完全消臭することができました。