広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島市安佐南区で孤独死されて死後推定3週間が経過して発見された部屋の特殊清掃をさせて頂きました。
ひとり暮らしをされていたお母さまがお亡くなりになり、離れて暮らされていた息子さまからのご依頼です。
最初に連絡を頂いたは午後7時、「大家さんに聞いて電話しました、父が孤独死をしていたので掃除をお願いしたいのです。近所の人から苦情がでているのですぐに作業をして欲しいのですが。」と切羽詰まった様子でした。
すぐにスタッフに連絡を入れて集合、急いで準備をして現場に向かいます。
いつでもすぐに出動できるよう特殊清掃に使用する機材は車に載せています。スタッフが着替えを済ませるとすぐに車に乗り込み、連絡を頂いてから2時間後には現場に向かって出発しました。
午後10時には現場に到着、すぐに作業に取り掛かります。
近所の方から苦情が出ているとのことで、夜遅い時間ではありましたが近所へのあいさつ回りから始めます。
その際、「夜分に大変ですね。お願いします。」と温かい声をかけて頂きました。
春になり暖かくなってきたため臭いがひどくなってきたようです。現場に到着してまだ玄関扉を開ける前から共有廊下はもちろんアパート前の駐車場まで臭いが漏れています。
これ以上臭いの被害を広げないため、玄関に養生を行い共有廊下の簡易消臭を行いました。
和室に敷かれた布団の上で亡くなられていたそうで、布団の辺りが最も汚れていましたがその周りにも汚れが広がっています。
最初に汚れている布団をしっかりと梱包して撤去しました。
畳にも汚れが浸透し、その下の床板にも汚れが浸透しています。
畳6枚を梱包して撤去し、続いて床板も汚れている4枚を取り外しました。
床下も確認すると、床下の基礎部分にも汚れが浸透しています。
基礎部分を取り除くことはできないため、消毒を行いました。
最後に消臭作業を行うのですが、今回の現場の臭いはとても強烈です。
通常よりも長く1週間オゾン脱臭を行うと臭いを消臭することができました。
夜間の作業で近所には就寝されている方もいらっしゃる時間です。汚染された品物を搬出する際や畳などを取り外す際などはいつも以上に騒音を出さないように気を付けて作業を行いました。
現代は、超高齢化時代と言われています。一人住まいの方が増え、もしもの時は残された身の回りの生活用品の整理にご遺族は途方にくれることになります。遺品整理士として、専門的な知識と豊富な経験から、遺品の整理や生前整理などのお手伝いをさせていただきます。