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生前整理って何?
自宅の不要な物を整理し、自身が亡くなった際に遺族が困らないようにしておく準備を生前整理と言います。不用品だけではなく、不動産の売却やペットの飼い主を探しておくのも生前整理の一つです。
家族が亡くなった際に多くの荷物を処分するには、手間とお金がかかり遺族の負担になります。遺族の負担を少しでも減らす為にも生前整理は、大切な作業です。
生前整理のメリットとは
自身が亡くなった後に不用品や不動産等の処分は、遺族が行う事になりますが、ある程度、処分・整理しておく事で遺族の負担が少なくなります。
様々な手続きに必要な書類をまとめておく事で、遺族が手続きをスムーズに行う事が出来ます。
また、生前に行う事によって、亡くなった後に、家族に見られたくない物を見られてしまうという心配もありません。
いつやるべきか
生前整理は、年齢を重ねてからというイメージを持つ方も多いと思いますが、実は、40代から始めても早過ぎる事はありません。
処分や整理には、手間も体力も必要。
だからこそ、若いうちに不用品を処分するのがおすすめです。
また、若いうちから生前整理を意識する事で、不必要になりそうな物は購入しないという生活習慣が身につき、物は増えず、後々の処分の手間を省く事が出来ます。
遺族の為にやっておくべき事とは
生前整理で大切な事は、不用品の処分だけではありません。
生前整理で行うべき事のポイントを5つご紹介します。
捨てるかどうか迷っているなら捨てるのがベスト
大掃除や整理整頓をすると、「もしかしたら使うかもしれない」と捨てるのを迷う物も出てきます。洋服の場合であれば、1年前の同じ季節に使用していなければ、捨ててしまうのがベストです。
お気に入りの洋服を厳選する事で、収納スペースに余裕が出て、普段からいる物といらない物が明確になり綺麗を保つ事が出来ます。
ただ、写真や手紙の処分は、なかなか決断が出来ないものです。
どうしても処分出来ないという場合は、アルバムやファイル等にしっかりまとめ、管理をするようにしましょう。
まとめるだけではダメ!しっかり処分をする
生前整理を行うと、通常のゴミとしては捨てることが出来ない、大型家具や資源回収の物も多く出てきます。
そんな時、後で捨てようと押し入れや物置に入れてそのままにしてしまう事のないように、処分はしっかり最後まで行うよう意識しましょう。
粗大ごみは、区市町村や民間の粗大ごみ回収業者に依頼すれば、有料で回収をしてもらえます。
また、資源回収は区市町村で無料で行っている事が多いので、回収日を確認してみて下さい。
銀行口座や自宅に関する書類等は、分かりやすい場所にまとめておく
自宅や銀行口座等の相続には、手続きが必要になります。
その為には、どのような契約になっているか、どの銀行を使っていたかが分からないと手続きが行えません。
書類はまとめて、分かりやすい場所に置いておくと遺族が慌てる心配がありません。
使っていない銀行口座があるなら、解約等をして、一つにまとめておくのもおすすめです。
意思を明確にする為、遺言書やエンディングノートを書いておく
財産分与について明確にしたいなら、遺言書を書いておくのがおすすめです。
家族で揉めない為に最も有効な手段となります。
しかし、遺言書には、書き方のルールがあります。
このルールが守れていないと遺言書の効力が無くなってしまいます。
一方、エンディングノートは、自分自身の事や葬儀・納骨の事、パソコンや携帯等のパスワード等、病気になってしまい意思を伝えられなくなった時や亡くなった時等の家族への大事なメッセージを記しておくノートです。
遺言書とは違い、書き方自由。自分の思いを伝える手紙のようなものです。
もし、パスワード等の個人情報を記入する場合には、誰の目にも入るような場所に置かないように注意しましょう。個人情報の扱いには注意が必要です。
家族だけにエンディングノートの場所を伝えておき、しっかりと管理して、いざという時にノートを確認出来るようにしましょう。
財産目録をしっかり明記しておく
遺言書がない場合、遺産相続を行う際に、財産目録があるとスムーズに相続を行うことが出来ます。
財産目録は、相続出来る財産を分かりやすく明記したものです。
自宅や会社、車や貴金属等、故人が所有していた財産を遺族が、一から把握するのは大変な作業。
だからこそ、遺族の負担を減らす為にも財産目録はまとめておくと安心です。
生前整理はプロに依頼も出来る
「自分自身で生前整理をするのが大変」「何から手を付けたら良いのかが分からない」そんな方には、プロへの依頼がおすすめ。
生前整理のプロだからこそ、ポイントを抑え、整理・処分のアドバイスがもらえます。
不用品の処分・整理で、3万円台~が相場です。
生前整理の相談・アドバイスのみだけだと、もう少し費用が抑えられることも。
プロに頼んで、スムーズに作業を進めていくのもおすすめです。
現代は、超高齢化時代と言われています。一人住まいの方が増え、もしもの時は残された身の回りの生活用品の整理にご遺族は途方にくれることになります。遺品整理士として、専門的な知識と豊富な経験から、遺品の整理や生前整理などのお手伝いをさせていただきます。