教えて!雛人形の供養・処分方法
家族が亡くなってしまうと必ず行わなくてはならないのが遺品整理です。そのまま親族が引き継ぐ、不要であれば通常のごみに出すなどであればそれほど困りませんが、中には処分に困ってしまう物もあるでしょう。
例えば雛人形など大きく、様々な素材でできており、かつかさばるものは処分に困ってしまうかもしれません。ましてや人形やぬいぐるみなどは特に魂が宿るといわれていますので、そのままゴミに出すのは気も引けます。そんな処分に困る雛人形の供養・処分方法を解説します。
①やはり捨てるのは気が引ける!誰かに大事に使ってほしい!
思い入れがあるものでも保管場所の関係でどうしても引き取れない場合もあるでしょう。思い入れがあるためできれば捨てたくない、どうせ処分するなら誰かに大事に使ってほしいと思う方も多いのではないでしょうか?そんな時どうすればいいのでしょうか?
Ⅰ、知人に譲る
まずは、知人に譲ることを検討しましょう。女の子が生まれたおうちはもしかすると購入を考えているかもしれません。どこの誰にわたってしまうのかわからないよりも身近が人が大事に使ってくれる方がよいでしょう。
大型のものになるとなかなか引き取ってくれる人もいないかもしれませんが、泣くなく処分したのにも関わらず後になってほしかったとなると残念でなりません。そのため、まずは親戚や友人なのに声をかけることから始めましょう。
Ⅱ、施設に寄付をする
知人に譲ることができなかった場合、次におすすめなのは施設に寄付をすることです。施設に寄付をすると大事に使ってくれる可能性が高いことと本当に必要としている可能性が高いからです。
思い入れのある品の場合、やはり乱雑に扱われることはできるだけ避けたいですからね。幼稚園や保育園、児童養護施設、老人ホームなど人が多く集まる施設はほしがっていることも多いでしょう。雛人形は購入すると高額であることが多いため、意外と欲しがっている施設もあると思います。
Ⅲ、リサイクルショップに売却する
寄付する施設が見つからなかった場合はリサイクルショップに売却を考えてみましょう。しかし、大手のリサイクルショップは雛人形を買い取らない可能性が非常に高いです。需要が減ってきていることや大型である場合が多いことが原因でしょう。
そのため、地域密着型の小さなリサイクルショップの方が買い取ってくれるかもしれません。持って行ってから断られてしまうこともありますのでまずは電話で問い合わせてみることをお勧めします。
Ⅳ、インターネットで売却または譲る
インターネットオークションや掲示板などで売却するか0円でもいいので譲るという方法もあります。ヤフオクであればそれほど手間もかからず出品可能ではありますが、落札者とのメールのやり取りや送料の問題があります。
特に送料ですが、落札者負担にすると送料が高額になるためなかなか落札されません。ヤフオクでも出品者の地域を限定してみることも可能ですので、可能であれば引き取り可能ということで出品するほうが落札者が付きやすいです。
CMでもよくみかけるジモティーは地域が限定されているため大型のものであればよいかもしれません。ジモティーはオークションではないため0円でも出品することが可能です。
ジモティーの場合は基本的に自宅に引き取りに来てもらうか待ち合わせをして渡す形になります。そのためどのような人が使ってくれるかがわかるという反面、手間や知らない人と合わなくてはいけないというデメリットもあります。
②止む無く捨てる場合はどうすればいいの?
人に譲ることができず止む無く捨てなければならないこともあるかと思います。そのような場合はどうすればいいのでしょうか?
Ⅰ、お寺や神社で供養してもらう
お寺や神社では、ぬいぐるみや人形の供養をしてくれます。費用は、3000円から5000円程度で供養が可能です。
やはりそのまま処分するのは忍びないのできちっと供養してもらう方がいいでしょう。実際にちゃんと供養されているのか心配な場合は供養風景を一般公開しているお寺や仁者もありますので、そういった場所に供養を依頼するようにしましょう。
Ⅱ、供養の代行サービスに依頼する
一般社団法人「日本人形協会」というところで人形供養の代行サービスをやっています。
郵送をする必要がありますが、お寺や神社に自分で持ち込みが難しい場合は依頼してもいいかもしれません。しかし、受け付けているのは人形のみとなっていますので注意が必要です。
Ⅲ、不用品回収に来てもらう
これが供養ということは一切しませんが、不用品回収業者にきてもらうというという方法もあります。他の処分方法と違い訪問してくれるため非常に便利ですが、高額になってしまう可能性もあります。
便利屋さんなどの場合、料金が会社ごとにかなり違いますので、事前に電話で料金の相談をすることをおすすめします。
Ⅳ、自分で捨てる
費用をあまりかけられないということであれば自分で捨てるしかありません。通常のごみと一緒にきちっと分別して捨てるようにしましょう。
市町村によっては、市が運営している清掃工場や処理場などに持ち込むことも可能の場合があります。ゴミ収集車が最終的にゴミを持っていく処分場です。
どこにあるかや持ち込み可能かは直接電話をするか市や区役所に相談してみましょう。
現代は、超高齢化時代と言われています。一人住まいの方が増え、もしもの時は残された身の回りの生活用品の整理にご遺族は途方にくれることになります。遺品整理士として、専門的な知識と豊富な経験から、遺品の整理や生前整理などのお手伝いをさせていただきます。