遺品整理はいつから始める?効率の良い方法はあるの?
目次
1:遺品整理を始める時期
2:遺品整理のやり方
(1):手順①:遺品を分ける
(2):手順②:遺品を確認する
(3):手順③:デジタル情報を確認する
(4):手順④:遺品を処理する
3:整理が難しい時には業者にお願いする
(1):遺品整理業者と不用品回収業者の違い
4:無理のない遺品整理を始めよう
葬式をして見送った後、次に行うのは遺品整理です。椅子や食器など生活用品だけではなく、手紙やアルバムなどの思い出、通帳や印鑑などの貴重品など、故人が生きた証がまだ家に残っています。
ですが、いざ遺品整理しようにも何から手を付ければいいかよく分かりません。いつごろ始めたらいいかなど、時期も気になります。
遺品はどのように整理すればいいのか。開始する時期なども含めて解説します。
遺品整理を始める時期
遺品整理を始める時期は基本的に決まってはいません。葬式が終わり、心と生活が落ち着く49日後で問題は無いでしょう。49日までは故人の魂は漂っていると言われていますので、故人が旅立った後の方が、どちらにとっても都合がいいはずです。
作業はできるだけ期日をもうけて行いましょう。ダラダラ片付けていると、いつまで経っても片付けは終わりません。「土日中に終わらせる」など、ある程度期日を決めると、より効率的に行えます。
ただ、解約や手続きに期限があるようなら、急いで行った方が良いです。賃貸の場合には撤去日までに片付けを終わらせなければいかず、悠長に待っている暇はありません。他にも、相続手続きや電気代・水道代の解約手続きなど、長引けば長引くほど大変なものは多いです。
手続きによっては印鑑や書類が必要な場合も多く、整理していないとどこに仕舞っているかわからないでしょう。
急いで整理する必要はありませんが、気持ちや生活が落ち着いたのなら、早めに遺品整理を行った方うことをおすすめします。
もし、急ぐモノが分からないようなら、役所や葬儀場のスタッフなどに相談してください。必要なことを教えてくれます。
遺品整理のやり方
遺品整理の方法も時に決まりはありません。引っ越しや模様替えと同じように行って大丈夫です。
ただ、不用品と違って遺品は処分できないものが多いです。なにより、片付ける物が多く、何から手を付けていいかわからないでしょう。
あくまでも一例にすぎませんが、遺品の片付けの参考にしてください。
手順①:遺品を分ける
作業は、まず遺品を分けることから始めてください。
「貴重品」「思い出の品」「リサイクル品」「譲渡品」「不用品」「保留品」といったように分類すると、その後の処理が楽になります。
分類は、種類が多いほどその後の処理が楽になりますが、少ない方が作業は簡単です。作業がしやすい範囲で分類をしてください。
もし、分類に迷ったら悩まず「保留品」として分けておきましょう。悩むだけ時間の無駄です。分けておけば後でじっくり考えることもできますので、一つの物に固執せず、てきぱき作業を行います。
手順②:遺品を確認する
遺品を分けたら、次は確認をしてもらいます。
片付けた本人は不用だと思っても、別の人から見れば必要ということは多々あります。特に貴重品や思い出の品は勝手に処理をすると後々トラブルになることが多く、独断で処理するのは難しいです。
家族や親戚などを交えて、今一度分類が合っているのかを確認してください。
手順③:デジタル情報を確認する
パソコンやスマートフォンに残った、デジタルな遺産も処理をします。
近年パソコンやスマートフォンが普及し、デジタルサービスが増えてきています。SNSへの登録やサイトへの入会などを行っていても珍しくはありません。
もし記録が残ったままだと、個人情報が流出することもあります。有料のコンテンツに契約している可能性もあり、デジタルな遺産を放置しておくのはあまりおすすめできません。
他にも、投資していた場合には、隠し財産が見つかる可能性もあります。
故人には悪いですが、パソコンやスマートフォンを捨てる前に、履歴やフォルダなどを確認して処理をしておきましょう。
手順④:遺品を処理する
全ての確認が終わったら、それぞれの遺品を処理していきます。
処理と言っても全て捨ててしまうのではなく、「思い出の品」はひとまとめにして収納する、「リサイクル品」はリサイクルショップに持っていくなど、種類ごとに変えましょう。
処分のポイントとしては、あまりゴミとして処分しないことです。ゴミの処分には費用が掛かり、遺品整理する人の負担となってしまうからです。特に、家具や電化製品などは粗大ゴミとして処分するしかなく、出費も大きいです。
リサイクルショップやフリーマーケットでの売却、施設や新壁への寄贈など、できるだけ負担の掛からない方法を選びましょう。
整理が難しい時には業者にお願いする
もし、作業する時間が無かったり量が膨大で手が付けられない場合には、遺品整理専門の業者に依頼するのも一つの手です。面倒な分別から大変な運び出しまで全て短時間で行ってくれます。
遺品整理の扱いに慣れたプロが作業しますので、思い出の品や貴重品などの分類もしっかりしてます。家具や電化製品などの重く大きな荷物もプロが運び、力が弱い高齢者や女性でも安心して任せられるでしょう。
また、リサイクルや焚き上げなどの面倒な処理も行ってくれるほか、必要なら特殊清掃も行います。
現代は、超高齢化時代と言われています。一人住まいの方が増え、もしもの時は残された身の回りの生活用品の整理にご遺族は途方にくれることになります。遺品整理士として、専門的な知識と豊富な経験から、遺品の整理や生前整理などのお手伝いをさせていただきます。