普段、親などと離れて生活していて、偶に実家に帰ると家が汚く感じる場合があります。
特に、大事な人などを連れて行きたいと考えているのに、家が汚いと大きなマイナスイメージを受け付けてしまいかねません。
また、見た目だけでなく汚いことで様々な弊害が生まれる可能性があります。
では、実際に実家が汚いことでどのようなリスクがあるのでしょうか。
この記事では、実家が汚い場合の危険性や、掃除の手順を詳しく紹介します。
目次
実家が汚いとどんな危険性やリスクがある?
実家が汚れた状態となっている場合、様々なリスクがつきまといます。
主なリスクだけでも、以下のような点が挙げられます。
- 怪我をする危険性がある
- 健康を害し、病気になる可能性がある
- 貴重品の管理が出来なくなる
- 家族のコミュニケーションが減る
場合によっては、健康被害に及ぶ可能性もあるため、蔑ろにできません。
各リスクについての詳細は、以下のとおりです。
怪我をする危険性がある
実家が汚い場合、単純に不要物が散乱していて汚い場合があります。
不要物の多くが、生活の中で移動する際の動線にかかっている場合が多いです。
若い人であれば、多少ゴミが散乱していても歩行に支障を来すことはありません。
ただし、お年寄りの場合は足が思うように動かない場合があり、動線にゴミがあると躓いて転倒するリスクがあります。
これにより、大きな怪我を負う可能性は否定できません。
例えば、骨折してしまうとしばらく寝たきり状態になる可能性があり、筋力が低下する場合もあります。
ゴミだけでなく、滑りやすいものが床に付着していて、転倒するケースも散見されます。
他にも、荷物などが高く積み上げられている場合、地震などで倒れてくるリスクもあるのです。
長く住んでいる家は不要物が多い傾向にあろ、タンスや棚の上にも荷物が積み上げられている場合があります。
もし、高い場所からものを取ろうとして頭上に物が降ってきて怪我するケースがあります。
また、椅子などの上に立って高いものを取ろうとして、転倒するリスクも否定できません。
健康を害し、病気になる可能性がある
家が汚く散らかった状態を放置すると、各所に埃が溜まりやすくなり、ハウスダウトの原因となってしまいます。
ハウスダストは空気中に舞いやすい傾向があり、ハウスダストを吸い込むとアレルギーや喘息などの様々な病気を引き起こすのです。
その他、アレルギー性鼻炎やぜんそく、気管支炎を発症させる可能性もあります。
部屋が汚いことによる病気は、肉体的だけでなく精神的な疾患も引き起こす場合があるのです。
汚い家に暮らす自分を知られたくないと考える方も多く、他人との関わりをなるべく排除して外出をしなくなって、引きこもりがちになる場合があります。
家に引きこもりがちになると、何をしても楽しめなくなり、鬱状態になってしまうのです。
他にも、自己肯定感が下がったりストレスを感じやすくなるなど、様々な悪影響を及ぼします。
貴重品の管理が出来なくなる
部屋が汚い場合、どこに何があるのかを把握するのが困難になります。
例えば、大事な印鑑を置いた場所が分からなくなり、捜索しなければなりません。
高齢による認知力の低下もあって、どこに置いたか分からない場合も多いです。
さらに、親が亡くなった際の遺品整理の際にも探すために時間がかかるデメリットもあります。
ここにはないと判断してそのものを処分して、そこに貴重品が含まれていて廃棄してしまう可能性もあるので要注意です。
家族のコミュニケーションが減る
家が汚いと、たまに実家に帰ってくる家族にとっても帰りたいと思えなくなりがちです。
年数回した帰郷できない場合、帰郷時は家族のコミュニケーションを取るよい機会となります。
それが、家が汚いという理由で阻まれるのはもったいない話です。
自分自身は問題ない場合でも、小さな子どもにカビやハウスダストの影響を与えたくなく、連れて行かないという選択肢を採る可能性もあります。
一旦、家族の関係が希薄になってしまうと、関係修復は難しいものです。
よって、実家に帰りたくないという状況はなるべく作らないのが鉄則です。
実家の片付けをするうえでのポイントは?
実家を片付けたいと思っている場合、一筋縄ではいきません。
特に、自分の意向だけでは決定できない場合もあり、周囲を含めて対応が迫られます。
実家の片付けをするうえでのポイントとして、以下のような点が挙げられます。
- 否定的な言葉を言わない
- 貴重品はあらかじめまとめておく
各ポントについて、詳しく解説します。
否定的な言葉を言わない
実家の片付けをするためには、実家に住む親などを説得する必要があります。
自分が汚いと思っていても、親としては必要なものであると考えている場合があります。
そこで、勝手に処分してしまうと大きなトラブルになってしまう可能性が高いです。
よって、まずは親と相談して片付けを実施してよいかの承諾を得てから作業に取りかかってください。
自分の物を勝手に触られること自体を嫌う人も多いため、相談したとしても快く承諾を得られないケースが大半です。
もし承諾を得られない場合、汚い家で住み続けることによるリスクを根気強く説明して、説得することが重要です。
もし、何度も説得しても承諾してもらえない場合、すべて片付けるのではなくある場所だけでもいいので片付けさせてもらうことの承諾を受けましょう。
貴重品はあらかじめまとめておく
片付けをおこなう際には、事前に残すものと処分する物をある程度リストアップしておく必要があります。
これにより、効率よく片付けを進められるメリットがあります。
親と相談して、大雑把に分類していくのがおすすめです。
また、貴重品はあらかじめまとめておくのが鉄則です。
貴重品が散乱していると、誤って廃棄してしまうリスクがあり、まとめておけば廃棄するリスクを排除できます。
親に貴重品の位置を確認して、貴重品置き場を設置してまとめておくことをおすすめします。
片付けをする手順は?
実家の片付けをすることになった場合、如何に効率よく作業できるかがポイントとなります。
片付けする手順としては、以下のステップで進めてください。
- 親と相談,話し合いをする
- 小さい範囲から掃除を進める
- 不要なものを処分し,作業スペースをつくる
各ステップについて、詳しく解説します。
親と相談,話し合いをする
はじめに、実家に住む親に片付けすることを伝えます。
そして、先に紹介したとおり親からの承諾を得てください。
また、兄弟がいる場合は兄弟にもその旨を伝えておくのがベターです。
実際に実家を片付けている際に、思わぬ財産が発見されるの場合があります。
もし、片付けの際に価値の高い資産が発見されると、遺産相続時の形見分けの段階でトラブルに発展しかねません。
よって、兄弟にも協力を得て承諾を得てください。
片付け自体の承諾を得られたら、残すものと廃棄するものをリストアップします。
リストアップは、当然自分だけでなく親や兄弟と一緒になって実施しましょう。
特に、貴重品のリストアップは重要であり、漏れなくおこなうことが重要です。
小さい範囲から掃除を進める
リストアップが完了したら、実際の掃除をおこないます。
掃除は、いきなり全ての範囲をおこなおうとしても、不要なものが散乱している状況ではうまく実施できません。
そこで、比較的スペースが確保できる場所からおこなうのがおすすめです。
狭い範囲で多くの人で掃除しようとしても上手くいかないため、最初の段階では少人数で進めるのがよいでしょう。
掃除する際には、衛生面を考えて手袋とマスクを装着して実施してください。
不要なものを処分し,作業スペースをつくる
掃除と同時に、不用品の処分を進めていきます。
不用品を処分する場合、完全に不要なものと残しておくべきものの他に、もしかしたら使用する可能性があるものも分類するのがおすすめです。
もしかしたら使用する可能性があるものは、1か月程度保管しておき使用しなければ廃棄するようにしてください。
ただし、保管する場所も必要となるため、流れとしては不用品を先に処分して、徐々に作業スペースを確保していく必要があります。
作業スペースを確保できれば、大人数で一気に片付けできるようになり、また大型家具なども搬送しやすくなるメリットがあります。
業者に頼むのも方法の一つ!
汚い実家を片付ける場合、自分自身でおこなうよりも業者に依頼した方がよい場合があります。
例えば、ひどい汚れで衛生的に問題となる場合、ハウスクリーニングが必要になるケースもあります。
そのような状況で、個人で清掃するのは困難であり危険です。
また、害虫が湧いている状態の場合も、業者に依頼するのが鉄則です。
他にも、大型家具などを処分する場合、人手が必要になります。
また、重いものを運ぶ場合、身に危険を及ぼ可能性もあります。
業者に依頼する場合、当然費用がかかりますが、費用対効果を考えると業者に依頼するのも有効的です。
まとめ
実家が汚い場合、様々な悪影響を及ぼします。
住む人の肉体的・精神的な疾患を発症させるだけでなく、人間関係にも大きな影響を及ぼしかねません。
自分自身の意思だけでなく、親の承諾を得る必要がありますが、実家を綺麗な状態に取り戻して住みやすい環境を整えましょう。