ご依頼者の状況とご依頼内容
広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島県海田町で孤独死されて死後推定1週間が経過して発見された部屋の特殊清掃をさせていただきました。
おひとり暮らしをされていたお兄さまがお亡くなりになり、弟さまからのご依頼です。 自宅療養中で持病が悪化され、突然大量の吐血をされたお亡くなりになられたとのことで、お問合せがありました。
異臭もひどく早急な作業を希望されましたので、お電話で詳しい状況をお伺いさせていただき、見積り後すぐに作業に入ることができるように準備をして見積りにお伺いいたしました。
夏場で暑い日が続いたため血液の腐敗が早く進み、過酷な現場でした。 畳の上に血液が広がり、弟さまは「不謹慎かもしれないが、 体内にこんなに血液があるのかと思いました」とお話しされていました。
お亡くなりになられていたお宅はご兄弟が育たれたご実家で、弟さまがお住いになるそうです。
小さなお子さまも出入りされるとのことで、安心して暮らせることを念頭に清掃意識を高め作業に取り組んでいきます。
今回の作業について
今回は吐血現場の清掃であるため、血液の除去と除菌がメインの業務になります。
最初に消臭除菌剤を噴霧してオゾン脱臭機にて簡単な脱臭を行い、作業が可能な環境を整えました。
付着した箇所の血液の除去と殺菌消毒を行います。
特殊な洗剤を散布して手作業で血痕を取り去り、消毒を行いました。 畳の上に敷かれた畳シートをめくると畳に染み込んでおり、その上からシートで覆われていたため、臭いがこもっていました。
ひどい異臭が発生しており壁紙にも臭いが浸透していましたので、壁紙もはがして消毒と除菌を行いました。
防護マスクを着用して作業を行いましたが、臭いが尋常ではありませんでした。 感染症の危険があるため、血液が付着している畳や畳シート、家財道具にいたるまで、全てラッピングを行い、搬出する際や処分する際の2次感染を予防しました。
汚染されたものを全て搬出した後、消毒を散布して消毒除菌作業を行いました。
臭いの元である血痕の完全除去と血液が付着した畳などの撤去を行っても、完全に消臭はできませんでした。
汚染源を取り除いたことで強烈だった異臭は軽減してきましたが、まだまだ異臭が残っています。
完全脱臭を行うため、オゾン脱臭機で消臭を行いました。
強烈な異臭でしたので通常の消臭作業では消臭することができず、消臭作業を3回繰り返してようやく完全消臭することができました。
スタッフのコメント
この度は、ティプロにご依頼いただき誠にありがとうございました。
特殊清掃をさせていただきましたお宅はお亡くなりになりましたお兄さまとご依頼者さまである弟さまの思いでの詰まった大切なお宅です。
今後、ご依頼者さまがお住いになるとのことで、しっかりと完全に清掃をさせていただくことができ、スタッフ一同安心いたしました。