広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島県神石郡で、孤独死されて死後推定2週間が経過して発見された部屋の特殊清掃をさせていただきました。
お一人暮らしをされていた70代の男性がお亡くなりになり、大家さんからのご依頼です。
今回の案件はアパートの大家さんの問い合わせから始まりました。
「所有しているアパート一室で孤独死があったが、家族がいないとのことだったので掃除を依頼したい。」
警察に調べてもらってお兄さんの存在が判明しましたがお兄さんは90歳と高齢で、弟さんとは50年以上も前から絶縁していたとのことで対応ができないとのことだったそうです。
お亡くなりになった男性は40年間もこのアパートの一室にお住まいだったようで大家さんも懇意にされていたということで、大家さんが特殊清掃をされることになりました。
現場を確認すると玄関先で倒れてしまいそのまま逝去されたようで、大量の体液が残り臭いも強烈でしした。
部屋から漏れ出した臭気で近所にも迷惑を掛けてしまっている為、早急になんとかして欲しいとのことです。
見積を出した後、すぐに作業に取り掛かりました。
玄関先でお亡くなりになっていた場合は、体液が広がりやすい上に床に浸み込んでしまうため消臭には優れた技術が必要です。
最初に現場に消毒剤を撒布し、作業員の安全を確保してから作業を開始します。
防護服に身を包み完全装備にて体液の除去から取り掛かり、床に広がった体液を丁寧に除去していきました。
見える部分の体液はわかりやすいのですが、見えない部分にも体液の浸透はあります。ここからは積み重ねてきた経験と熟練の技術で体液の流れを予測し除去していきます。
床上の体液量から、床下まで浸透していると判断し床板をカットしました。やはり、体液が床下まで浸透していましたので床下の洗浄に移ります。
床下の汚染箇所を確認し、体液を残さないよう洗浄と消毒を何度も繰り返します。
ここを見逃すといつまでも臭気が取れず完全消臭を行うことはできないため、念入りに行いました。
ここまでの作業で臭気はだいぶ落ち着きました。
密閉された空間での孤独死は臭気が強く、家財はもとより壁紙も臭気を吸っています。臭気を吸った壁紙を剥がしていきました。
壁紙を剥がした後に消臭剤ダンボを撒布し、オゾンガスによる除菌、消臭を行うオゾンショックトリートメント法も併せて施工し消臭していきました。