広島で特殊清掃を行っているティプロのスタッフ三島です。
広島県呉市で孤独死されて死後推定3週間が経過して発見された部屋の特殊清掃をさせて頂きました。
お一人暮らしをされていたお母さまがお亡くなりになり、広島県廿日市市にお住いの娘さまからのご依頼です。
異臭がすると近隣の方から大家さんに連絡があり発見されたそうですが、現場にお伺いしたところやはりかなり強烈な異臭が漂っていました。
お亡くなりになったのは2階の部屋ですが、少し離れた駐車場まで異臭が届いています。
早急な対処が必要とのことで、見積りにお伺いしたその日のうちに特殊清掃に取り掛かりました。
保護服と保護メガネ、防毒マスクを着用して作業開始です。
床上に足の踏み場がないほど汚染物質が広がっていました。最初に汚染物質の対応から始めます。
今回の現場の床材は、フローリングでもクッションフロアでもなくカーペット。このような場合カーペットの下は防音材でさらにその下はコンクリートとなっていることが多いのですが、今回も同様でした。
床のカーペットと防音材を剥がして確認するとコンクリート部分にも汚染物質が浸透していました。
床下コンクリートは汚染物質が少しでも残っていると異臭を完全に消臭することはできません。しかし、コンクリートを削って汚染箇所を除去することはできないのです。
コンクリートに汚染物質が染み込んだ箇所は速乾性の脱脂洗浄剤を使用して洗浄、その後コーティング剤を3回塗布しました。
壁紙も確認するとその下の石膏ボードまで異臭が染みついており、一部に汚染物質も浸透していましたので汚染箇所の石膏ボードを切り取りました。
その後、消臭剤を散布してしっかりと消臭、消臭剤を散布してしっかりと消臭しました。
最後にオゾン脱臭機を稼働させて消臭を行います。
異臭の原因である汚染物質取り除き洗浄したことである程度の異臭は治まりましたが、とてもひどい異臭であったためまだまだ残っています。
通常は1~3日間オゾン脱臭機を稼働させると完全に消臭することができるのですが、今回の現場の異臭はとてもひどいものです。
オゾン脱臭機を5日間稼働させて確認しましたがまだ異臭が残っていました。引き続き3日間稼働させて合計8日間稼働させたところ、完全に消臭することができました。