目次
実家を遺品整理するときの手順とは?効率的な片付 け方法と業者を解説
- 実家の遺品整理って何からすればいいの?
- 実家が遠方でなかなか遺品整理ができない?
- 遺品整理を依頼するなら業者はどこがいいの?
遺品整理に関してこのような疑問をお持ちの方は多いかと思います。
そこで、この記事では実家の遺品整理の手順や、どの業者がいいかについて解説していきます。
具体的には下記の順番で紹介します。
- 遺品整理の手順
- 遺品整理を自分で行うメリット・デメリット
- 遺品整理を依頼できる業者とは
- 遺品整理業者を探す5つの方法
専門性が高く手順が分かりにくい遺品整理の概要が掴める記事なので、参考にしてみてください。
実家の遺品整理をするタイミング
親が亡くなるのは悲しいものですが、悲しむ間もなく葬儀などの手配に追われます。
やっと一息つける頃には実家の遺品整理をどうするか頭を悩ませるのではないでしょうか。
結論からいうと、遺品整理の時期に決まりはありません。
あなたや親族が落ち着いてから遺品整理するのがベスト時期といえます。
一般的には下記のタイミングで遺品整理をする人が多いようです。
- 相続税の発生前
- 各種手続きの完了後
- 葬儀後すぐ
- 四十九日のあと
それぞれのタイミングで遺品整理をするメリットを説明します。
相続税の発生前
親が残した財産に対して非課税額を超えた場合に申告書を作成し、税務署に提出する必要があります。
提出期限は親が亡くなってから10ヶ月以内に申告と納税をしないといけません。
提出期限を超えると延滞税を課せられてしまいます。
相続するものが土地や不動産となると価値を調査する必要もあるため余裕をもって遺品整理を始めるのが良いでしょう。
各種手続きの完了後
親でなくても人が亡くなれば市役所に死亡届を提出する必要があります。
実家の電気やガス、親の加入している保険など手続きすることは多くあるので遺品整理まで手が回りません。
まずは手続きを完了させてからと考える人が多くいます。
葬儀後すぐ
実家が賃貸などの場合は契約の問題もあるため葬儀後すぐに遺品整理をしなければいけません。
親族が遠方に住んでおり合う機会がない場合も葬儀後すぐやるか、遺品整理をする日程を確認しておく必要があります。
四十九日のあと
仏教では命日から49日目に故人の成仏を願い極楽浄土に行けるように法要を営みます。
親族が集まる日でもあるので、遺品整理や財産相続についても話し合いやすい日でもあります。
実家の遺品整理をする手順
遺品整理をするとなった場合に何からすればいいかわからない人も多くいることでしょう。
実家を離れていた場合はどこに何があるかもわかりません。
なのでここでは遺品整理のスケジュールを説明していきます。
実家の遺品整理をする前の下準備
遺品整理は無計画に始めてしまっては終わりません。
スムーズに終わらせるには事前に準備をすることが重要になります。
遺言書の有無を確認する
親から遺言書の有無を聞いていればいいのですが、遺品整理中に遺言書を見つけても勝手に開封してはいけません。
民法では家庭裁判所の手続きなしで遺言書を開封してしまうと5万円以下の過料を支払わなければいけません。
しかし、知らずに開封してしまう人はいますし、過料の処罰を受けたという人はいないようです。
さらに、勝手に開封したからといって遺言が無効になることなないので安心です。
親族に連絡をしスケジュールを決める
葬儀後や四十九日の日に遺品整理のスケジュールを決めていればいいのですが、出来なかった場合はメールや電話で遺品整理の日程調整が必要です。
後のトラブルにならないように、親族全員で遺品整理するのが理想ですが予定の合わない場合は『遺品整理は一任する』といった一筆があれば安心でしょう。
管理会社・近隣に連絡する
マンションなどの場合は管理会社やお隣に連絡しておくと運搬用のトラックが駐車していても迷惑になることがありません。
その場合は遺品整理とは言わず引越しなどといえば大丈夫です。
遺品整理の手順①:必要なものを整理
必要なものとは「処分するもの」「処分しないもの」に分別することです。
事前にダンボールなどを用意しておくと便利です。
遺品整理で処分しないもの
「処分しないもの」は貴重品や売れそうなものです。
- 現金、通帳、印鑑
- 貴重品、有価証券
- 骨董品、着物、時計、書籍
- 新しい家電
証券などの書類などはうっかり処分しないように注意しましょう。
着物や貴金属などは資産価値があるので買取業者に査定してもらいます。
コレクション関係はマニアにはお宝ということもありますので査定してもらうことをおすすめします。
中にはタンスの奥や本の間に現金などへそくりを隠すケースもありますので1つ1つ確認しながら遺品整理を進めることが必要です。
遺品整理で処分するもの
簡単にいうと「処分しない遺品」以外の物です。
- 中古の大型家電や家具
- 衣類
- キッチン用品や雑貨
親との思い出の品などもありますが判断できない場合は後から考えるとして遺品整理を進めましょう。
遺品整理の手順②:必要かどうか仕分け
遺品整理していると、これは置いておくべきか?と悩む品がでてきます。
そんな時は「これを買いたいか?」と自問自答してみましょう。
買いたい!と即決できないなら処分しましょう。
遺品整理では迷った時の決断力が必要となります。
遺品整理の手順③:不用品の処分
不用品の処分にも「可燃物」「粗大ごみ」「リサイクル品」とあります。
テレビや洗濯機などのリサイクル家電は粗大ごみでは出せません。
リサイクル家電は「家電量販店」「不用品回収業者」「自身での持ち込み」などの処分方法があります。
自治体のホームページで持ち込み先などを確認しましょう。
買取業者の査定以外にもメルカリなどのフリマアプリで売ることができます。
限定品や未使用の物は買取業者やリサイクルショップよりもフリマアプリやオークションの方が高く売れることもありますので時間に余裕があるならおすすめです。
実家の遺品整理を自分で行うメリット
業者に依頼せずに自分で遺品整理をする場合のメリットについて解説していきます。
費用が安い
自分で遺品整理をするメリットは人件費がかからないことです。
ゴミ袋やダンボール、粗大ごみの処分代など一軒家でも5万円程で済む可能性もあります。
一方、高い業者だと30万円以上することもあるため注意が必要です。
親族間でのトラブル回避
遺品整理を自分達で行うと親族間で連絡を取り合いつつ作業が進められるため、一気に遺品整理をする業者よりトラブルが回避される場合もあります。
また作業スピードも自分たちで決められるため、日程の調整や他の親族との兼ね合いも付きやすいです。
ただ誰がどこを整理するや作業スピードなどの問題が起こる事もあります。
一番多いのが「処分する・しない問題」です。
思い出や価値観は親族であってもの違うので統一させることが必要になってきます。
実家の遺品整理を自分で行うデメリット
業者に依頼せずに自分で遺品整理をする場合のデメリットについて解説していきます。
疲労が大きい
肉体的にも精神的にも疲労が大きいというのがデメリットです。
実家が整理整頓されていれば時間はかからないかもしれませんが、物を捨てられないタイプであればどうしても遺品整理に時間がかかります。
また、大型の家具などは男性の力がないと女性では動かすこともできません。
作業日の天気が悪いなど思うように遺品整理が進まないとストレスになり精神的疲労がたまります。
専門的な知識不足
- 不動産の相続があれば税金などの手続きはどうする?
- 先祖の仏壇なども処分するなら供養するべきか?
「これどうしよう」と思うたびに調べていては遺品整理が進みません。
業者に依頼しない場合は遺品整理を行う「専門的な知識」が不足してしまいます。
実家の遺品整理を依頼できる業者とは
遠方に住んでいる、親族が集まらないなど家庭の事情もあります。
そんな時は業者に依頼するのが簡単ですがどこに依頼したらいいか悩むところです。
ここでは遺品整理専門業者と遺品回収業者について解説していきます。
遺品整理専門業者とは
遺品整理業者とは、亡くなった人の部屋の片付けをしてくれる専門業者です。
引越し業者のように一般的にイメージしている業者に近いタイプでしょう。
思い出の品など残しておきたいものと処分したいものを分別し、貴重品などの捜索もしてくれます。
中にはリサイクル品の買取や仏壇供養の手配、弁護士や税理士の紹介もしてくれる業者もいます。
不用品ではなく遺品として扱ってくれるので、任せておけば大丈夫といった感じではないでしょうか。
遺品回収業者とは
不用品の回収が主な目的のため、遺品の重要性は確認しません。
業者の中には買取できるものがあった場合には買取価格と回収費用を相殺してくれる所もありあます。
基本的には不用品扱いなので回収と処分だけしてくれるので、ゴミ屋敷を清掃しているイメージに近いです。
実家の遺品整理の料金相場
業者に依頼するとなれば気になるのが料金の相場ですよね。
遺品整理業者の費用は部屋の広さで設定されているが一般的です。
引用元:広島県認定 遺品整理ティプロ
遺品整理ティプロ |
A社 |
B社 |
|
1K |
25,000~ |
30,000~ |
35,000~ |
2LDK |
150,000 |
200,000~ |
150,000~ |
3LDK |
200,000 |
250,000~ |
220,000~ |
部品の量や遺品整理で発見した物品の買い取り価格などによっても違いはありますが、大体このような料金形態になっております。
買い取り費用などは考えずに、基本料金やサポート内容(遺品買い取りがあるか?など)を目安に業者選びをするのが大切です。
信頼できる遺品整理業者を探す5つの方法
業者に依頼する場合、最重要なことは「信頼できる業者かどうか」です。
不用品を処分せず不法投棄したり、高額な請求をするような悪徳業者には依頼したくはありませんよね。
ここでは、信頼できる遺品整理業者の探し方を解説していきます。
遺品整理の専門業者かどうか
一般社団法人遺品整理士認定協会が発行している「遺品整理士」の資格を持っているかです。
遺品整理士は遺品整理の作業や心得の講座を受講し、遺品整理士にふさわしいと判断された人だけが取得できる資格です。
なので、遺品整理士が在籍する業者なら、遺品整理に必要な一定水準の知識やスキルがあると判断できます。
代表者の顔写真や代表挨拶のページがあるかどうか
悪徳業者は顔写真を載せたがらないことが多いです。
キチンと事業をしている会社なら代表挨拶や企業理念に不審点がないはずです。
またホームページに記載されている住所を調べるというのもおすすめです。
記載されている住所を調べると存在しないというケースも過去にありました。
料金設定をきちんと提示しているか
料金が具体的で分かりやすい項目で設定されているか確認します。
遺品整理業者は、ホームページに料金を記載しているので依頼前に確認してみましょう。
また事前に現地で見積もり調査をしてくれる業者を選ぶのがおすすめです。
見積もりはしてくれるが現地には来ない場合は、追加料金が発生するなどのトラブルが発生する可能性もあります。
スタッフはきちんと資格を保有しているか
先程の遺品整理士の他に、不用品を回収するための一般廃棄物収集運搬許可証や中古品の売買を行うのに必要な古物商許可証などが必要となります。
無資格の業者は専門的な知識もないため遺品を粗末に扱い不愉快な思いをするでしょう。
そのため、業者を選ぶ際は格安や最安値といった宣伝文句だけでなくスタッフの資格についても確認しておきましょう。
アフターサービスが充実しているか
見積り料金から追加料金がないだけでなく、不用品のリユースしている業者も多いです。
不用品の処分にはコストがかかるので、リユースすることで費用の軽減にも繋がります。
例えば、国内では販売できなくても海外では需要のある製品などリサイクルの強化などがリユースの代表例になります。
親の実家の遺品整理する手順まとめ
今回の記事では以下の事について解説しました。
- 遺品整理のタイミングと手順
- 自分で遺品整理するメリット・デメリット
- 遺品整理業者の選び方と料金相場
遺品整理する参考になったなら幸いです。
遺品整理のタイミングに決まりはなく、あなたの気持ちが落ち着いてから行うのがベストです。
自分で遺品整理するつもりだったけど、難しいかもと悩んでこの記事を読まれたなら遺品整理業者に依頼してみませんか?
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業者選びの際は、回収業者ではなく遺品整理業者に依頼するのをおすすめします。
広島で遺品整理業をはじめて12年になります。遺品整理を通じで超高齢化社会の問題に日々直面していくなか、お客様のいろんな心配ごとを解決させて頂いています。同じようなトラブルに直面している方々の少しでもお役に立てればと考えこのサイトを立上げました。
★取得資格★
「遺品整理士」「特定遺品整理士」「不用品回収健全化指導員」「特定国際種事業者」「産業廃棄物処理業者」 「宅地建物取引業」