こんにちは!遺品整理士の三島です。

親の家の片付けは、突然やってきます。高齢の親を持つ子たちにとって、親の住んでいる家や親が住んでいた家の片付けは必ず訪れる決して避けて通ることができない、大きな仕事の一つです。

その大きな仕事は、片付ける時期や方法により不幸な片付けにも幸福な片付けにもなります。

私が携わらせて頂いているご家族には必ず幸せな片付けになるよう、最初にお話させて頂くことを今回はまとめておきます。

親の家の片付け方を間違えないようにして、幸福は片付けを行いましょう。

不幸な片付けとは?


不幸な片付けとは、ただ労力とお金と時間を使ってひどく疲れながら片付けを行っても、終わってみると罪悪感や後悔などが残りすっきりとしない片付けです。

不幸な片付けになってしまう原因の多くは、親が亡くなった後に片付けることにあります。

その理由は生前の親とのコミュニケーション不足、親から子に引継ぎができていなことや親がすでに亡くなっているために直接話を聞くことができないことです。

部屋に残されていると思われる重要書類や貴重品が発見されない場合は、相続できた親の財産を失ったり親が遺した借金の返済義務を負ったりする危険性があります。

残す物と処分する物を仕分けすることができない

親がどの物を好きなのかどの物にこだわりがあるのかを聞いていないため、残しておかないといけない物と処分してもいい物がわからりません。

仕分けができず迷うため、余計な時間や余分なお金がかかる

残す物と処分する物がわからないため仕分けに悩むことで、余計な時間がかかったり余分なお金がかかります。

本気で取り組むほど罪悪感や後悔が残る

親がどの遺品にどのような思いを込めていたのか、何を大切にしていたか、子に何を使い続けてほしいのか、親の大切な思い出は何かなど、何一つ分からないまま片付けを進めることになり、罪悪感や後悔が残ります。

自分も納得ができない状況で形見分けを行ってしまうことになりスッキリしない

親の生前の時に離れて暮らして暮らしぶりがわからない、あまり会話をしなかったため親の持ち物で何が好きなのか何にどんな思い出を持っているのかを知らないなど、親の思いがわからないまま形見分けを行うことになります。

不動産の権利書や契約書などの重要書類や預金通帳などほ保管場所がわからない

賃貸住宅に入居していた場合に賃貸契約書を紛失してしまうとその契約内容が分からないため、敷金の返金があやふやになったり部屋のフローリングや壁紙の張り替えを要求されることもあります。

預金されている預金通帳はその権利は20年で失効してしまい、国債は期間が過ぎてしまうと償還されません。

親が生命保険に加入していることを知らず保険証書を発見することができなければ、請求可能な期限である契約者の死亡日の翌日から3年が経過すると保険金を請求することはできません。

相続したくない負債を相続していることもある

負債とはローンの残債などの借入金、住む予定や活用する予定がなく収益性もない売却できない不動産などです。
相続破棄の手続きは亡くなったことを知った日から3ヶ月以内に行う必要があり、例外を除き3ヶ月を経過してしまうと負債なども全て相続することになりますので注意が必要です。

親の知り合いや親にとって重要な方が分からない

親が亡くなったことを親の知り合いや親にとって重要な方にお知らせることができません。最後のお別れをしてもらうことができず、後悔が残ります。

幸福な片付けとは?


幸福な片付けとは、親とのコミュニケーションがきちんととれた上で片付けができることです。

親が生前の時にコミュニケーションをとり、親の思いをしっかりと聞いておくことで幸福な片付けをすることはできます。

また、さらに幸福な片付けは親が存命している際に片付けることです。なぜなら親の元気なうちに親子で片付けの合意や意思を聞くことができ、仕分けを進めることができます。

私は親の家の片付けの主な目的は不要な物を処分することではなく、親を見ることにあると思うのです。

親と向き合ってコミュニケーションをとり、気持ちや暮らしぶり、人生観、健康状態、親の持つ価値観、日々の変化などを見ることこそが円滑な片付けにつながるのです。

不要な物を処分するという意識で親の物を見ると、気持ちは通じないため注意が必要です。

親の生活や気持ちが楽になる

親が生活する家の片付けをすることで物が原因でケガをしてしまうことを少しでも予防することができ、きれいな家で生活することで親の気持ちが楽になります。

親が大事にしている物や残したい物を知ることができる

親が大事にしている物や残したい物をしる上で片付けることができ、親が遺したい物を確実に残しておくことができます。

親の人生観を知ることができる

親が残したいと思う物には、親が今後どのように生きていきたいのかという将来への希望が詰まっているため、親の人生観を知ることもできます。

親が亡くなった後の片付けもスムーズに行うことができる

親の気持ちをよくわかることができているため、親が亡くなった後の片付けも迷うことなく行うことができます。

親が亡くなった後の片付けに罪悪感や後悔を感じることは少ない

親の生前に親との同意のもとに片付けを行うことができたため、親が亡くなった後の片付けも親との同意の延長上で行うことができます。

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広島で遺品整理業をはじめて12年になります。遺品整理を通じで超高齢化社会の問題に日々直面していくなか、お客様のいろんな心配ごとを解決させて頂いています。同じようなトラブルに直面している方々の少しでもお役に立てればと考えこのサイトを立上げました。
取得資格
「遺品整理士」「特定遺品整理士」「不用品回収健全化指導員」「特定国際種事業者」「産業廃棄物処理業者」 「宅地建物取引業」