こんにちは!遺品整理士の三島です。

今まで親の家の整理をお手伝いさせて頂く際に、みなさん口をそろえて「何から整理するといいのか見当もつかない」とおっしゃいます。

確かにそうですよね、自分の家ならいる物やいらないものを大体把握しているので作業は比較的スムーズに進みますが、親の家の整理となると迷ったり躊躇したり、結局何も進まなかった…という事態になってしまいます。
今回は「衣類」「食器」「重要書類」「写真」「思い出の品」にスポットを当てて整理の考え方をを紹介していきます。

衣類の整理術


衣類は自分の物でもなかなか処分することができないものですが、親のものとなればさらに処分は難しくなります。

たくさんあり場所をとる衣類は、思い出があるものも多く必要であるかないかの判断がしにくいものです。

親の家のクローゼットにボロボロでもう着ることができそうにない服があっても、親が大切に着ていたものと感傷に浸ってしまって手が止まり、なかなか仕分けが進まずいつまでたっても片付けることができません。

そのような時は思い入れのある物を2点だけ取っておき、あとは処分しましょう

処分するといってもその方法はただ捨てるだけではなく、リサイクルで買取ってもらう、寄付するなどがあります。

価値がある着物などは売ることができ、普通の服もリサイクル業者に引き取ってもらうこともできます。

他の人の役に立ててもらうためにリサイクルする、他の人に着てもらいたくないので捨てるなどの判断は整理する方次第です。

食器の整理術


食器も親への思い入れが強く整理に困るものです。

自分で使用したい物は残し、必要のないものは処分することになります。

バカラのグラスやノリタケの陶器などのブランド品、伊万里焼や九谷焼など骨董品としても価値がある磁気などは売却することもできます。

保管することのできる収納スペースを考え、必要な物や思い出のある物数点のみを残すようにしましょう。

重要書類の整理術

書類の整理には慎重を期すことが重要です。様々な手続きに必要となる重要書類もあるので書類関係はまずは一式まとめて後でじっくり確認しましょう

  • 預金や貯金がある銀行などの通帳
  • 実印
  • 土地の権利書などの不動産関連書類
  • 生命保険や損害保険などの保険関連書類
  • 年金の書類や年金手帳
  • 有価証券に関する資料
  • 金融資産の書類
  • 指輪や金塊などの貴金属
  • 借入金などの関連書類
  • クレジットカードや携帯電話、インターネットプロバイダー、公共料金など契約状況のわかる書類

銀行の通帳など日頃よく利用するものは比較的簡単に発見することができますが、土地の権利書や金融資産の書類などは日常で使用することがなくしかっりと納めてあることが多いため、なかなか発見することができません。

チェックポイント
重要書類を発見するためのポイント
・親がエンディングノートを作成していた場合そこに重要書類の保管場所が書いてあることもある
・親が大切にしていた服がしまってあるタンス、本の間や本棚などを探す
・貸金庫やトランクルームに預けてある場合もある(キーホルダーに鍵がないか確認する)

重要書類を発見したらしっかりと保管する

・整理して封筒に入れ中身が何かを封筒に記す
・書類を保管した場所を家族や親族で共有する
・必要のない本人のプライバシーに関わる書類はシュレッダーにかけるなどで処分する

写真の整理術


写真を多く発見すると、処分してしまうと思い出まで失ってしまう、親の思いが消える、親が写っている写真をただ処分することはできないなど、どうすればよいか困ることもあります。

現代のように写真をCDやDVDに入れていたりSDカードやフラッシュメモリーカードなど、データとして残してあるものはあまり場所をとることがないため保管することはできます。

しかし、紙焼きしてある写真はかさばるため全て所持することは難しくなります。

写真は時代によって少しずつ残す、先の代まで伝えたいものを残す、自分が大切にしたいものを残すなど、いくつかにジャンル分けしそれぞれ数枚ずつ残すようにしましょう。

思い出の品の整理術


思い出の品は、親自身の思い出になるものや親との思い出として取っておきたいものなど様々です。

色紙やビデオ、手紙、いつも着ていたコート、古い手帳、古い日記帳など親が輝いていた時代を思い出させる物、親が取っておいてくれた子の作文や通信簿など、処分するのが難しいものはたくさんあります。

その思い出の品を処分してしまうと思い出まで捨ててしまうような気持ちになり、なかなか処分することができません。しかし、保管することができるスペースには限りがあります。

まだ使用できるものや自分が使用したいもの、どうしても思い出として取っておきたいものなどで選定し、保管場所に保管しておくことができる量の思い出の品を残しましょう。

どうしても処分することがつらい物は保留にして、気持ちよく手放せるようになるまで保管したり期限を決めて保管します。

物がなくても思い出は残ります。思い出がこもっているのに仕方なく処分する物は、処分する前にデジカメなどで撮影しデータで残す方法もあります。

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広島で遺品整理業をはじめて12年になります。遺品整理を通じで超高齢化社会の問題に日々直面していくなか、お客様のいろんな心配ごとを解決させて頂いています。同じようなトラブルに直面している方々の少しでもお役に立てればと考えこのサイトを立上げました。
取得資格
「遺品整理士」「特定遺品整理士」「不用品回収健全化指導員」「特定国際種事業者」「産業廃棄物処理業者」 「宅地建物取引業」