こんにちは遺品整理士の三島です。
最近ではネット上のオンラインサービスやクラウドサービスについてのご質問を頂くことも多くなってきました。もはやネットやクラウドといった言葉は若者だけのものではない時代ですね。
オンラインサービスとはネット上のサービスの事。これらは家族が引き継ぐことができるものと、できないものがあります。
引き継ぎが可能なサービスは遺族がスムーズに引き継ぎができるよう、契約サービス名やアカウント情報などをしっかり確実に残しておきましょう。
目次
定額制配信サービス
映画や音楽の定額制配信サービスは、ユーザーが亡くなった場合にはサービスを引き継ぐことができるものと、引き継ぐことができないものがあります。
契約が自動更新になっていることが多く、利用の有無に関わらず自動的に停止されることはありません。
一般的に購買は自動的に更新され、自分の死後は家族の申請がなければ自動的に解約されることはなく、アカウントは残ったままです。
サービスの月額利用料の支払いが続くことのないよう、購買の更新をオフに切り替えておきましょう。
Hulu
Huluは月額933円で1万本の映画やドラマが見放題になるサービスで、契約は月単位となりアカウントを停止するまで継続されます。
家族が自分のアカウントを共有することを認めているため、家族がアカウントにアクセスすることができれば引き続き利用するか契約を停止するかを選択することができます。
NETFLIX
NETFLIXは定額制動画配信サービスで、契約はユーザーの状態に関わらず、解約するまで月額利用料を支払い続ける必要があります。
今後利用する機会がない場合は、早期に解約しましょう。
Amazonプライムビデオ
Amazonプライムビデオは死亡証明する書類や登録しているクレジットカード情報の提出で契約を解除することができます。
LINE MUSIC
LINE MUSICはLINEのチケット制の定額制音楽聞き放題サービスで、LINEと同様にアカウントを相続することはできません。
LINEアカウントで管理されているため、LINEアカウントが削除されると同時に解約されます。
スマホでUSEN
スマホでUSENは月額490円で1,000以上のチャンネルが聴き放題になるUSENの音楽アプリです。
家族への貸与や贈与は禁止されており、ユーザーが死亡した場合は退会になります。
iTune Store
iTune Storeで料金を支払う場合はiSOデバイスで定期購買の管理ができるため、自動更新をオフにしておきましょう。
利用期限が近づいてきたら通知されるため、手動で更新しましょう。
ブログ
ブログは有料・無料、プロバイダー系、ソーシャルサービス系と様々であるため、亡くなった後のアカウントの扱いも様々です。
プロバイダー系でもアカウントは一身専属性としてユーザーの死亡とともに契約が解除されるもの、アカウントそのものを相続することができ遺族がブログ管理者となり投稿し続けられるものもあります。
生前から共同執筆の体制をとれるものもあり、近親者を投稿者として追加しておくことも可能です。書き出し機能を備えているものは、定期的にバックアップを取っておく方法もあります。
ブログはサービスの特性上個人的なものではなく共同で利用されることもあるため、契約の引き継ぎも簡単です。アフィリエイトサービスを利用して収入源になっているものもありますので、引き継ぎができるようアカウント情報などをしっかりと残しておきましょう。
ウェブリブログ(BIGLOBE)
ウェブリブログはプロバイダーのBIGLOBEが運営しているブログで、二等親内の遺族であればブログの内容ごと相続することができます。
Soーnetブログ
Soーnetはアカウントの名義変更により、法定相続人であればほとんどのサービスを相続することができます。
ログイン情報は定期的に更新しておきましょう。
Blogger(Google)
Googleのアカウント無効化ツールの設定が最優先されます。
投稿者の追加もできるため、事前に依頼しておくことも可能です。
アメーバブログ
ユーザーが死亡した場合は事前通告なしに利用停止となり退会となります。ブログを相続することはできません。
ココログ(nifty)
ブログに関連しているniftyアカウントは一身専属性となり、ユーザーが死亡した場合は解約となります。
バックアップは常に取っておきましょう。
はてなブログ
利用規約にいかなる場合も譲渡または貸与することは禁止とあるため、相続するのは難しいと思われます。
メール
Gmailなどの無料メールは経済的な負担もなくそのままにしておいても問題はありませんが、プロバイダーのメールはメールのみの利用であっても月々の利用料金が発生します。
使用しないメールやメルマガ登録は自分で整理し、大事なメールは無料メールに届くように設定を変更しておきましょう。
手紙やメールなどはどのようなものでも家族では捨てにくいものです。見られたくないメールはブラウザ管理が可能なものを利用し、見られないようにすることもできます。
レンタルサーバー
月額利用料を支払っているレンタルサーバーは、ほとんど引き継ぐことが可能です。
会員情報変更画面などで氏名や生年月日が変更可能なサービスであれば、面倒な手続きをすることなく名義変更することができると思われます。
さくらインターネット
カスタマーセンターに電話することで、相続が可能になります。
契約時の情報が必要になるため、準備をしておきましょう。
エックスサーバー
契約者の死亡が理由でなくても名義変更が可能です。
手続きは郵送で行うため、手間がかかります。
お名前.com
会員情報変更画面から名義変更ができるため、正確な登録情報があれば相続が可能です。
DTI ServersMan@VPS
利用規約に、会員が死亡した場合、相続人はその規約を終了するか引き継ぐかを選択することができるとあります。
ロリポップ!レンタルサーバー
死亡と同時に契約終了となり、情報を残しておきなくない人におすすめです。
プロバイダー
インターネットを利用するためには、回線の契約とは別にプロバイダーとの契約が必要となります。
多くのプロバイダー事業者では、契約者の死亡時に限り承継の手続きで名義変更をすることができるようになっています。
この承継は相続と同様で、申告が可能であるのは、法定相続人(配偶者、子、孫、両親、兄弟など)または二親等内など各プロバイダーごとで異なります。
利用規約内に契約は一身専属とある場合は、特定の人に属する使用権や地位などは他の人には移ることがないということで、名義変更は難しくなります。
オプションサービスや会員アカウントに関連するサービスの中には、引き継ぐことができないものもあるため注意が必要です。