こんにちは遺品整理士の三島です。

亡くなった後に家族はパソコンのデータを開くことができない可能性が高く、パソコン内に保存された大事なデータにアクセスすることができない問題が生じるため、対策が必要です。

金融機関や様々な契約に関するデータはしっかりと保護しつつ、必要な時には必要な人に伝わるようにする必要があります。

家族写真はNAS(家庭内ネットワークに接続したハードディスク)やクラウドサービスに保管して、家族がアクセスすることができるようにする方法もあります。

反対に、誰にも見せたくないデータはどのように残すか、隠すかを考えなければいけません。サービスのパスワードを伝えたり、共有ホルダーを利用したり、デジタルデータを伝えるために様々な方法を考える必要があります。

デジタルデータの保存方法


デジタルデータの保存方法は様々ですが、長く利用することができるサービスを選び、残された家族がデータをきちんと取り出せる保存方法を選択する必要があります。デジタルデータを確実に残すためには、残された家族に合わせた残し方をしましょう。

デジタルに詳しい人がいる場合は、外付けHDD(ハード・ディスク・ドライブ)などのローカルメディア、クラウドサービスを利用する、専用フォルダーを作成するなど、保存するだけで伝えることができます。

デジタルに詳しい人がいない場合は、比較的扱いやすいローカルメディアでも取り出すことができないこともあります。

データを残す際にはしっかりと保存するだけでなくそのサービスの利用方法も残しておくことが大切です。さらに、データを残していることをきちんと家族に伝えておきましょう。

家族にデータを残していることを伝えておかないと、存在自体がわからないためデータはそのまま残っているだけの物になってしまいます。

ローカルメディア

DVDや外付けHDDなどのローカルメディアは、大事なデータを残していることを伝えやすく分かりやすい保存場所です。すぐにデータを取り出すことができ、手元にある安心感があります。

デジタルに詳しくない人でも扱いやすいためとても便利ですが、メディアの劣化、故障や紛失などでデータを取り出すことができなることもあるため、パックアップを取っておくと安心です。

クラウドサービス

ネットワーク経由でデジタルデータを保存することができるクラウドサービスは紛失の心配はありません。しかし、ユーザー以外のアクセスを禁止するサービスはほとんどないため、アカウントごとに残すことはできません。常に新しいデータを残すことができ、古いデータも最新のデータも引き出すことができます。

しかし、サービスがなくなることもあり、こうしていない場合は家族がアクセスできないこともあります。残したいデータは共有フォルダーに入れて保存するため、見られたくないデータも共有したユーザーに生前に見られる可能性もあります。

デジタルデータ保存の注意点

保存メディアを変えていく

古いメディアはやがて読み取ることができなくなるため、長く残したい場合は保存メディアを変えていく必要があります。

メディアは時間の経過とともに劣化し、以前使用されていたフロッピーディスクが今ではドライブが手元にないため読み込むことができないなど、取り出すことができないこともあります。

デジタルデータを保存する際は、長く使用できるように種類も方法も広く普及しているものに保存しなおしていく必要があります。

クラウドサービスは規約の確認が重要

クラウドサービスのIDとパスワードは故人に帰属し、家族であっても故人のアカウントへのログインを禁止しているところが多くなっています。

生前にフォルダー共有などで家族がアクセスできるようにしておく必要があります。また自動保存機能を利用することで最新のデータを確実に残すことができます。

ローカルメディアとの併用がおすすめです。

目的で保存方法を選ぶ

長期保存ならブルーレイ

長期保存をする場合は、ブルーレイに保存しましょう。ブルーレイでも安価で販売されている有機系のものは経年変化に弱いため、無機系のブルーレイを使用する必要があります。

光ディスクはダメになり、昔のDVDの寿命は約10年、ハードディスクも定期的に電源をいれておく必要があります。

ハードディスクは電源を入れておくと長期間の保存は可能ですが、ヘッドを動かす軸受けに油脂が使用されているため長時間経過すると固着してしまいます。

定期的に電源を入れないとディスクがスムーズに回転してヘッドがスムーズに動かないとデータを読み出すことができないため、長期保存をするHDDは定期的に電源を入れる必要があります。

家族のデータはNAS(家庭内ネットワークに接続したハードディスク)

家族写真など、家族みんながアクセスしたいデータはNASに保存しましょう。NASに保存することで、家族が見たい写真や家族が必要な書類などにすぐアクセスすることができます。

また、見せたくないデータや残したいデータをICカードでロックすることができます。データを暗号化してカードがないとパスワードを解除することができないようにする方法です。

カードは専用カードだけでなく、スイカやパスモなどの交通系カード、NFCのおサイフケータイなどを認証させることもできます。

亡くなった後に誰にも見られたくないデータなどはICカードでロックすることができます。キーであるカードが分からなければ読み出すことができないため、HDDの中を見られることはありません。

亡くなった後に見てほしい資産の帳簿や遺言などを、死後に見てもらうこともできます。カードを渡して、死後にドライブを開くように伝えましょう。

ドライブはパスワードでもロックを解除することができるため、自分はパスワードでログインし、死後はカードでログインしてもらうようにします。

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広島で遺品整理業をはじめて12年になります。遺品整理を通じで超高齢化社会の問題に日々直面していくなか、お客様のいろんな心配ごとを解決させて頂いています。同じようなトラブルに直面している方々の少しでもお役に立てればと考えこのサイトを立上げました。
取得資格
「遺品整理士」「特定遺品整理士」「不用品回収健全化指導員」「特定国際種事業者」「産業廃棄物処理業者」 「宅地建物取引業」