今回は若くしてお亡くなりになられた30代の一人暮らしの男性の遺品整理を行いました。
お子様が先に亡くなり、親御さんが遺品整理を行うケースは悲しみが伝わり作業する私たちも大変つらいものがあります。
遺された人が亡くなった人の死をあらかじめ受け入れているか入ないかで状況も大きく変わります。
ご依頼主は息子さんを亡くしたお母様からでした。
後で聞いた話ですが、息子さんは私と偶然にも同い年でした。
親子の関係もよく定期的に実家に帰ってはご飯を食べにきたり、連絡を取り合っていたみたいですが突如連絡が取れなくなり、自宅に寄ってみたところベットで倒れており死後3週間経っていたとみられる孤独死でした。
息子の腐敗しかけた死体を発見してしまった光景は想像を絶する悲しみだったとは思います。
特殊清掃としてまずは作業に入ったのですが、死臭の付いた汚れた布団は処分されており部屋の掃除はご両親がご自身で済ませたとの事でした。
私は大変驚きました。死臭も残る亡くなった息子さんの部屋を・・・
特殊清掃が終わり遺品の仕分けをする際にも特にお母様は私たちが仕分けする荷物の一つ一つに愛しそうに見つめられておりました。
それでも悲しみをこらえて私に「息子と同い年なんだね・・・身体には気を付けてね」と笑顔で話しかけてくれる姿に感心しました。