在宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは要支援・要介護認定者や自立の高齢者が生活する施設です。生活援助や緊急時の対応に加えて、レクリエーションなどを楽しむことができます。

●住宅型有料老人ホームの特徴

・日々の生活が充実

住宅型有料老人ホームは自立の方や要介護度が軽度の方の入居割合が高いことが多く、レクリエーションやイベントが充実している施設がたくさんあります。

入居後は入居者同士でコミュニケーションを取りながら楽しく日々を過ごすことができます。

レクリエーションが盛んな施設では、囲碁や将棋、華道や茶道など講師を呼んで本格的な習いごとを実施しているところもあります。

レクリエーションは心身機能やコミュニケーション機能の維持や向上を目的に行われ、住宅型有料老人ホームだとその効果をより得やすいとも言えます。

・設備の充実しているため高齢者でも生活しやすい

ほとんどの住宅型有料老人ホームはバリアフリー完備で施設内に手すりやスロープが数多く設置され、高齢者が安心して生活できる環境が整っています。

●住宅型有料老人ホームの入居基準

多くの住宅型有料老人ホームは入居条件として「60歳以上」などの年齢制限を設けています。

自立の方から要介護の方まで幅広く受け入れていることが多く、受け入れ条件が一律で定まっているわけではありません。

外部の医療機関などと連携し、胃ろうや気管切開など医療ケアに対応できる施設がある一方で、嘱託医を持たず医療体制が整っていない施設もあります。

施設ごとに医療や看護体制が大きく異なるので、事前にしっかりと確認する必要があるでしょう。

なお、全体の傾向としては、介護付有料老人ホームに比べると健康な方の入居を想定した施設が多くなっていると言えます。

●住宅型有料老人ホームのメリット

介護付有料老人ホームよりも利用料が割安で、レクリエーションや設備が充実していることがあります。

介護サービスは外部の事業者を利用して受けることになるため、必要なときに必要なだけのサービス利用ができます。

・訪問介護など外部の介護サービスを自由に選択することができる

利用する介護保険サービスは生活相談員の方と相談しながら自由に選択し、利用することができます。

外部の訪問や通所介護サービス、住宅型老人ホーム内に併設された訪問介護事業所やデイサービスを組み合わせ、介護度が軽い方も重い方も自身に合ったサービスを受けることができます。

・福祉用品のレンタルができる

福祉用具のレンタルができるため、車椅子や杖、センサーマットなど介護度が変わるたびに購入する必要がなありません。

・選択肢が豊富でライフスタイルや予算に合わせて選ぶことができる

住宅型有料老人ホームは自立度が高い方がメインのホーム、介護や医療サポート体制が充実したホームなど選択肢が豊富です。

施設ごとに部屋の広さや共用設備の充実度合も異なるため、望むライフスタイルや予算に合わせて入居先を選ぶことができます。

・要介護度が軽度でも入居可能

自立した生活が送れる方も入居できる住宅型有料老人ホームは、元気な方も多く利用している民間型の有料老人ホームです。

通所介護や訪問介護などの外部の介護事業者による介護保険サービスを利用すれば、要介護度認定を受けた場合にも軽度であれば入居し続けられることができます。

・レクリエーションやイベントなどが多い

自立度の高い方が多く入所する住宅型有料老人ホームでは、介護予防や日常生活の充実のためにレクリエーションやイベントが多く実施されています。

日帰り旅行や体操、ゲーム、脳トレ、カラオケなどレクリエーションの種類はホームによって様々です。

地域に開かれた施設運営をしているホームでは、ボランティアの方も多く訪れることがあります。

●住宅型有料老人ホームのデメリット

・介護度が高い場合には入居継続が困難になることもある

入居後にケガや病気、加齢により介護が必要になったり介護度が高くなった場合には、住宅型有料老人ホームで提供できるサポートの範囲を超えてしまう場合もあります。

介護度が高くなったり医療依存度が上がると、継続して住み続けることが難しいことがあります。

ただし、最近では看護師を常駐させたり、寝たきりの場合にも入居が続けられる体制を整えているホームあります。

・費用が高い施設もある

利用する介護保険サービスをケアプランに基づいて自由に選択できる住宅型有料老人ホームですが、介護サービス利用をすればするほど費用がかかります。

介護保険の自己負担額上限を超えたサービス利用は全額自己負担となるので要注意です。

特別養護老人ホームなどの公的老人ホームとは異なり入居費用や月額費用も高めでのところが多くなっていますが、入居費用として入居一時金を低額もしくは0円に設定しているホームもあります。

●住宅型有料老人ホームの費用

入居にかかる費用には、入居一時金と月額利用料があります。

一般的に月額では家賃・管理運営費・食費・水道光熱費などの雑費、その他介護保険の1割自己負担分が必要(所得によっては2割~3割)です。

住宅型の有料老人ホームで介護保険を利用する場合は、自宅で訪問介護やデイサービスを利用する場合と同じように介護度と地域によって1割負担で対応できる上限額が決まっています。

住宅型は介護度の重い方では介護サービスを利用する回数が多くなるため介護保険の上限額を超えやすく、超えた分は10割すべてが自己負担となってしまいます。

介護度の低い方は利用した分のみの介護保険1割自己負担となるため、費用が少なくてすみます。

・入居一時金…0~数千万円
・月額利用料…10~25万円

●住宅型有料老人ホームのサービス内容

住宅型有料老人ホームでは、入居者にとって必要となる生活援助サービスや介護サービスを自由に組み合わせて利用することができます。

生活援助サービスは、食事の提供や洗濯、掃除、見守りおよび生活相談などのサービスが提供され、介護サービスは居宅介護支援事業所を通してさまざまな居宅サービスを受けることができます。

居宅介護支援事業所は施設に併設していることがほとんどで、契約から利用までの手間を大幅に短縮できるのでとても便利です。

医療サービスの充実度については、看護職員の配置要件がないために施設による差が大きくなっています。看護職員の配置がない施設でも訪問看護を通して看護職からのサポートはしっかりと受けることができ、医療機関との緊密な連携によって内科の往診や歯科の検診を受けることもできます。

様々なサービスを、入居者の心身状態(自立~要介護5)に適した形で上手に組み合わせることで、快適な生活を実現することができます。

・介護・医療

外部の介護サービス事業者、医療機関との連携による健康管理や療養に必要なケアなどの提供があります。

訪問看護により、結核やMRSAなどの感染症、胃ろう、ストマ、気管切開などの医療行為の必要な方にも対応している施設もあります。

・介護サービスは外部の事業者と契約している

住宅型有料老人ホームでは、在宅介護の場合と同様、訪問介護やデイサービスなど介護保険の居宅サービスを利用することになるので、自分の受けたい介護サービスを自由に選択することができます。

施設に入る以前から自宅で介護サービスを利用していた方の中には、「入居後も同じサービスを利用し続けたい」と思う方も多いのではないでしょうか。

住宅型有料老人ホームでは、自宅で受けていた介護サービスを継続利用することもできます。

しかし、外部サービスを利用することになるため、24時間体制での介護サービスの提供が難しい場合もあるので注意が必要です。

・医療ケアは自ら出向く必要がある

住宅型有料老人ホームは医療ケアを提供することを前提とした施設ではないため、医療に関する規定もありません。

医療体制が整っていない住宅型有料老人ホームも多く、入居者は自身で医療機関に相談に出向いてケアを受ける必要があります。

・介護保険の利用は限度額内では1割負担

住宅型有料老人ホームは民間型の有料老人ホームであるため、施設として介護保険は適用されません。

住宅型有料老人ホームでは通所介護や訪問介護など在宅介護サービスを利用することができます。

ホーム内に訪問介護事業所やデイサービスを併設し、介護付き有料老人ホームと同程度の介護ケアが受けられる施設もあります。

また、福祉用具のレンタルも介護保険を利用して受けることができるため、自宅で生活するのと同じような感覚で介護保険サービスを利用することができます。

自宅での介護生活と同じように好きな介護サービスを選択することができるため、住宅型有料老人ホームは自由度の高い施設です。

介護保険の利用料金も、自己負担限度額の範囲内であれば1割(所得によっては2割~3割)の自己負担で引き続き利用することができます。

住宅型有料老人ホームの多くが生活相談員として介護支援専門員(ケアマネジャー)や社会福祉士を配置しており、介護保険サービスが自己負担の限度額内となるようにケアプランを作成してもらえることもあります。

●住宅型有料老人ホームの設備

住宅型有料老人ホームには、高齢者の生活を支えるさまざまな設備が整っています。

居室や浴室などの基本的な共同設備、食堂とリビングを兼ねる共同生活室、さらには理美容室や売店、健康管理室などを備えている施設もあります。

施設ごとに設備状況は大きく異なり、利用者の要望または費用に応じて豊富なバリエーションとなっています。

・食堂

食堂は高級な施設ではレストランのような仕様になっており、自分の好きな時間に食事をすることもできます。

・水回り

入浴設備は、現在の身体状況だけでなく長いスパンで今後の生活を考えて検討することが必要です。

要介護度が重い方の場合、共有の浴場で介助を受けながら利用することが多く、居室内にある浴室は使用しなくなることもあります。

どのくらいの心身状態になるまで入居し続けるのかを考え、入居先選びをすることも大事になります。

共有部分の水道代と居室内の水道代の負担はどうなっているのかなど、水道料の発生の仕方もチェックしておきましょう。

●住宅型有料老人ホームの食事

食事は栄養士の管理のもと、多くの施設で1日3食に加えおやつの提供が行われています。

ほとんどの施設で、食べ物を咀嚼する力や飲み込む力が弱い方、塩分摂取量の調整が必要な方、アレルギーを持っている方など、入居者の状態に合わせて個別対応してもらうことができます。

【入居者の好みに合わせた食事の用意】

・ソフト食

食材をゆでたり煮込んだりして柔らかくした食事、噛む力が弱くなってしまった方や飲み込む力が衰えた方に向いています。

・きざみ食

食材を細かく刻んだ食事、 噛む回数が少なくてすむので、噛む力が弱くなった方や飲み込む力が衰えた方などに向いています。

・ミキサー食

食材をミキサーにかけて、飲み込みやすくした食事、飲み込む力が衰えた方に向いています。

【家族が楽しめるイベントも多種多様】

住宅型有料老人ホームはレクリエーションが充実しており、食事関連のイベントに力を入れている施設も多くなっています。

入居者のご家族を招いてマグロの解体ショーを行う施設、定期的に出張の寿司屋がやって来る施設、職人が目の前で作った打ち立ての蕎麦を味わえる施設などもあります。

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