葬儀

葬儀や葬式とは、人の死を弔うために行われる祭儀や葬制の一部です。

概要

葬儀の様式にはそれを行う人たちの死生観や宗教観が深く反映されます。その意味で、葬儀は宗教が文明に発生する以前の旧石器時代から行われてきていた宗教的行為であるといえます。

また、葬儀は故人のためだけでなく残された人のために行われるという意味合いもあり、残された人々が人の死を心の中で受け止めるのを援助する儀式でもります。

歴史

現在、発見されている歴史上初めての葬儀跡と言われるものが、イラク北部にあるシャニダール洞窟で見つかっています。

この洞窟の中には約6万年前と推定されるネアンデルタール人の骨が発見され、その周辺にはこの洞窟から見つかるはずのない花粉があり、これは死者を弔うために花を死体の周りに添えたと解釈されています。

しかし、近年の研究ではネアンデルタール人による埋葬の習慣に関して疑問が生じており、仮に埋葬の習慣を認めるとしてもその形式は現生人類(ホモ・サピエンス)と比較するとかなり単純でです。

現生人類はネアンデルタール人と違い抽象的思考力や認知能力、言語能力が高く、高度な精神文化を発達させ、埋葬の形式は高度化しました。

古代ギリシャや古代ローマでは、霊魂は不死であり死後一定期間肉体の周辺にとどまった後に冥界や天界に旅立つ、と考えられていました。

古代ギリシャでは土葬と火葬が併用されましたが、土葬に比べて火葬は手間と費用が必要でした。エトルリア文化の影響のあった古代ローマでも火葬と土葬は混在していましたが、肉体の復活を信じる人は土葬を選択しました。

日本での葬儀

通夜は古代の殯に発し、葬儀の前夜祭の形態をります。
誰かが寝ずの番をして、夜明けまで灯明や線香の火を絶やさないようにします。(魔除けの意味がある)
近年では消防署などにより式場では夜間の火は焚かないよう指導が入ることもあり、都市部の式場では夜通しではなく半通夜と呼ばれる形態で夜は遺族が帰ってしまう場合もあります。

僧侶などによる葬儀が終わると出棺が行われ、多くの参列者とは別れるのが一般的です。出棺の際に、故人が使っていた属人器であるご飯茶碗を割ったり、座敷を掃き出したり、カゴや臼を転がしたりする風習が残っている地方もあります。

火葬場に向かう道と帰り道は同じ道を通らないことが一般的です。一本道で難しい場合であっても、可能な限り同じ道を通らないように努力しなければなりません。埋葬した死霊が付いて来ない様にするためですが、逆に同じ道を通らなければならないとする風習もあります。

葬儀終了後に「振り塩」と呼ばれる清めの塩を撒いていましたが、これは神道由来の慣習であって死を穢れとみなさない仏教の教義に反するとの考え方が多くなり、元来これを行っていなかった浄土真宗を中心に近年では行われない場合も多くなっています。

遺体を安置する場合には、遺体の胸の上に魔除けとして刃物を置きます。
これは守り刀と呼ばれ、由来は武士の社会で刀によって魔を斬るといった意味や魔物の使いとされていた猫が光り物を嫌がるために刀を置くことが魔よけとされました。

遺体を安置すると、そこに供え物として枕飯や枕団子をお供えします。
枕団子は米の粉などを丸めて作ったもので数は地域によって差があり、六地蔵、六道から六個とする説と、十三仏などからとった13個とする説があります。
亡くなった日から一個ずつ増やして四十九日までお供えし、49個飾る地域もあります。
枕飯はご飯を御茶碗に山盛りにして、御箸をさして飾ります。

告別式は一般に友引の日を避けますが、これは俗に「友を(死に)引かない」よう配慮するためとされています。
ただし、元来六曜は仏教とは関係がない賭け事や勝負事から入って来ており、友引とは「勝負事で友人と引き分ける」という意とされ、陰陽道との混淆に由来します。
友引の日に告別式を行わない風習は迷信と考えられることもあり、火葬場は友引の日が休業日になっている所が多いですが友引でも休業日でない所も増えています。

墓地など埋葬する場所まで送ることを野辺送りということもあります。
三回まわしと言い、出棺する前に棺をその場で3回廻したり、建物を3回廻ったりして出棺する風習が一部地域で見られることがあります。

振り銭や振り餅、葬列時に花籠に銭や餅を入れ落としながら葬列する風習もあり、ざるから手で取って撒く場合は撒き銭や撒き餅などとも呼ばれます。

同じ日本でも沖縄県では中国の文化の影響を強く受け、琉球の信仰に基づく葬儀の風習はかなり特異で、告別式の前に火葬を行うのが一般的です。
また東北地方、中国地方、九州地方の一部でも告別式の前に火葬を行うことが多くなっています。

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