孤独死

孤独死とは主に一人暮らしの人が誰にも看取られることなく、当人の住居内などで生活中の突発的な疾病などによって死亡することです。特に重篤化しても助けを呼べずに亡くなっている状況となります。

●概要

孤独死は「自室内で誰にも看取られず孤独のまま死亡すること」とされ、第三者や身内の方に発見されるまでしばらく期間が経過しているケースが多くなっています。

特に隣家との接触のない都市部などにおいて高齢者が死後数日から数ヶ月~1年以上経って発見されるケースが過去に相次いで報告される一方、都市部に限定されず過疎地域での発生も懸念されています。

当初は都会には人がたくさんいるにも係わらずその誰にも気付かれず死んでいるという状況を「都会の中の孤独」という逆説的な死様として取り上げられていましたが、次第に「病気で周囲に助けも呼べずに死んでいった」ことがわかり、このような事態の発生防止が求められるようになっていきました。

この当時は一般的に都市部では人口が集中しているために孤独を感じる人は存在しないと考えられていましたが、現在では都市部で人的交流が疎遠になりがちであることが広く理解され、孤独死が身近にも発生することが理解されるようになってきていいます。

独居者の死因を調査した際に、倒れてから数時間以上~数日にわたって生きていたと考えられる事例も少なくなく、福祉や災害援助の上では同種の死亡事件の予防が重要視されるようになりました。
このため1990年代より各所で様々な予防策が検討や施行または提供されています。

大規模災害では被災者の仮設住宅による生活が長期になり、慣れない住環境で地域コミュニティが希薄なため隣人が異変に気付きにくく、疾病で身動きが取れないまま死亡する人が出るという事態を招いています。

●定義の難しさ

孤独死に対しては法的に明確な定義はなく、警察庁の死因統計上では変死に分類されています。
この変死の中でも遺体発見以降の周辺調査や検死や司法解剖などにより死因特定した結果、早い段階で他者の適切な介護があれば救命できた可能性のあるケースに関して集計されるに過ぎません。

突然死独居者の突然死は孤独死には含まれないとされていますが突然死する直前の心肺停止段階の場合は適切な救急救命医療によって救命できる可能性もある以上、場合によってはこれに含まれるケースもあると考えられます。

孤独に耐えかねて自殺する人もいますが孤独が原因となった死であっても、一般にいうところの孤独死には含まれません。
しかし発作的に自殺を図り途中で自殺を中断しても周囲に助けを求められなかったために結果的に死亡してしまった場合は、孤独死に含まれるかもしれません。

死後長期間経過して遺体が傷み死因特定が困難なケースも多く事件性の認められない変死で周囲がその人が亡くなったことを長期間にわたって知らなかった場合には死因特定によらずに孤独死と呼ばれますが、このような場合には特に社会的な孤立状態にあったとして孤立死とも言われます。

病院などで身寄りもなく亡くなる高齢者は孤独な死ではありますが孤独死とは呼ばれません。

●起きやすいとされる環境

孤独死は特に都市部などの地域コミュニティが希薄な地域が多く、震災などによって地域コミュニティが分断されている場合にも発生しやすくなっています。
過疎地域などでは民家が疎らであるため隣家が気付きにくい部分もあります。

・高齢者(とくに男性)
・独身者(配偶者との死別を含む)
・親族がいないか、いても近くに住んでいない
・定年退職または失業により職業を持たない
・慢性疾患を持つ
・アパートなどの賃貸住宅

子供夫婦の家庭に身を寄せると子供や孫の生活に迷惑が掛かるとして遠慮して独居を選ぶ人も増えており、潜在的な孤独死予備群は年々増加の一途をたどっていると考えられています。

孤独死が社会問題として広く認識されるようになり70歳を越える後期高齢者への周囲の関心度が高くなったため孤独死から長期間気付かれないなどの問題が抑制されていますが、60代特に65歳以下だと気付かれにくい傾向もあります。
65歳以下の孤独死が気づかれにくい原因としてはある程度は活発に行動することもあり、周囲が不在に気付いても何らかの事情で住居を離れてと考えるなどして結果死去に気付かないなどがあります

男性は女性の2倍以上の高率で孤独死しやすい傾向があり、これは女性は日常的な近所付き合いなどがある率が高いことが関係していると考えられています。
男性は職場でこそ人間関係を持っていたが地域コミュニティに馴染むのが下手で周囲に異常が発見されにくく手遅れとなりやすいとされています。

●孤独死の死因

孤独死は心筋梗塞(循環器障害)や脳溢血(脳疾患)などの急性の疾病発作などが直接の原因に挙げられますが、肺炎により日常生活が困難になって餓死するケースや肝硬変で意識不明に陥りそのまま亡くなるケースもあります。

家の中で転倒して骨折して電話で助けを呼べずに衰弱死するケースや、体力のある青年層や中年層が成人病罹患者でなくても何らかの原因で助けが呼べずに衰弱して死亡するケースもあります。
近年の日本では慢性的な不景気から生活に困窮し、疾病から動けなくなってそのまま亡くなるという事態の発生も懸念されています。

・災害と孤独死
阪神淡路大震災では震災から10年の間に仮設住宅と復興住宅生活者を合わせ560名以上が孤独死と見られる亡くなり方をしています。
この中には冬季の仮設住宅にて体を冷やして肺炎によって衰弱したケースが多く、生活が破壊されたことなどに関連してアルコール依存に陥り体調を崩しその体調不良も加わって孤独死を起こしやすい傾向もありました。

・アルコール依存と孤独死
飲酒により孤独感や虚無感を紛らわせようと慢性アルコール中毒により肝硬変を患った結果、発作による意識混濁で助けを呼べずに死亡するケースもあります。
孤独から飲酒を繰り返し健康を害しやすいという悪循環も危惧されています。

遺品整理マメ知識

  1. 教えて!雛人形の供養・処分方法 家族が亡くなってしまう…
  2. 孤独死発見から遺品整理までの流れ 近年ニュースで孤独死…
  3. 孤独死から葬式までの流れを解説 近年、孤独死が非常に問…
  4. ぬいぐるみのお焚き上げ供養・処分方法 遺品処分で困るも…
  5. 遺品整理で出た不用品。どんなものが買取してもらえるの? …
  6. 買取できる遺品の種類 家族がなくなって必ずやらなくてい…

Category