遺書

遺書は自殺する人やなんらかの要因で死を覚悟した人が残す文章です。

●概要

遺書は激戦地に向かう前や重病で余命が短いことを知った時、自殺をする前など死に直面した際、亡くなる前に自分の気持ちなどを家族や友人に書き記したものです。

法律的な効力はないため所定の様式はなく、手紙や走り書きの形態のものなどがあります。

遺書は残される家族や友人などに個人的なメッセージを送る手紙の意味合いが強く、なぜ自分が自殺するのかという理由も語られることが多いです。

遺書を残すことでそれまでの人生を総括し、感謝の言葉を残す文書もあれば受け入れがたい死を前に気持ちの整理のつかないまま書き記されたメモのような遺書もあります。

遺書は原則として直筆で書かれるものです。これはワープロソフトを用いた文書では他人が書くことが可能ですが、直筆の場合は筆跡を真似て作成することが困難であるため、確実に自殺した本人が本当に遺書を執筆したことを証明するためとされています。

そのため、ワープロソフトによって執筆された遺書では、偽装自殺による殺人が疑われる事例もあります。

●遺書と遺言書の違い

遺書と遺言書は字面は似ていますが実際の意味と役割は全く違い、それぞれで法律的な制約や効力も異なります。

それぞれの意味を理解せずに作成すると思いもよらない結果に繋がる可能性もありますので、注意が必要です。

・法的な文章ではない「遺書」

遺書は亡くなる前の自分の意思を伝える手紙で、自分が死んでしまった後、家族や友人などの大切な人に自分の気持ちを伝えたり、お願いごとをしたりするものです。

遺書は法律的な制約は全くないため様式や内容は自由です。自分の意思を誰かに伝えるための私的文書であり、書式や内容に法的な制約や効力は一切ありません。レポート用紙への走り書きや便箋に書いた手紙、ビデオメッセージや音声テープなども遺書の一種です。

お葬式で流してほしい音楽や残された家族への想い、友人への感謝の気持ちなど、思いの丈を自由に書くことができます。

また、遺書を受け取った側に書かれている内容を守る法律的な義務はありません。

・法的な文書である「遺言書」

遺言書は民法で定められた法的な文書です。書式から作成方法、効力、内容に至るまで細かく規定されています。

民法に沿った形で遺書を運用しなければ、遺言書自体が無効になる、遺言で財産を受け取るはずだった人に罰則が課せられるなどの可能性もありますので注意が必要です。

民法に従って作成された遺言書であれば法律で保護されるため、それに関わる人たちに義務や権利が発生することになります。

遺言書には、遺族にどのように財産を分けてほしいかという意思を書き残すことによって、相続争いを未然に防ぐ役割があります。

遺言者以外が内容を書き換えると、罰則を受けることもあります。

遺言書には書式ごとに種類があり、定められた作成方法に従い正しい形式で書かれていないと一切の効力を失います。

遺言書作成時に遺言者が認知症などを発症していて意思能力がない場合や遺言者以外の第三者の意思が反映されている場合、遺言適格年齢とされる15歳未満の場合も無効となります。

●遺書と遺言書の法的効力の違い

・遺書には法的効力がない

遺書には法律的な制約はないため、書かれている内容に関する権利や義務は発生しません。
遺書に書いた内容のとおりに残された人たちを従わせることはできませんし、遺書を受け取った人も内容を守る法律的な義務はないということです。

ただし、遺言書としての法的要件を満たしていれば遺書であっても効力を発揮する場合はあります。

・遺言書に法的効力はあるが限られている

遺言書は法的効力をもつ文書ではありますが、書いた内容全てに法律的な権利や義務が発生するわけではありません。

民法によって効力が定められているのは、相続方法や遺贈、後見人の指定などです。

例えば、誰がどのような財産を相続するかについて記載されている場合は、法的効力が発揮されます。
遺言書による指定がない場合は民法に定められた相続方法が適用されますが、遺言書を作成することで民法の規定通りではない相続方法に変更することができます。

遺言書では、法定相続人以外の人に財産を譲る遺贈の指定をすることも可能です。

遺言書に法的効力をもたせるためには、作成の際にいくつかの要件を満たす必要があります。

遺言書に個人的な感謝の気持ちなどを書くこともできますが、その部分に関しては法的な効力は発生しません。

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