遺品供養

遺品供養とは、亡くなられた方の愛用されていた品々を供養することです。

亡くなった人を見送る際に棺に故人の大切にしていた品を入れますが、棺のスペースも限られているため愛用品をすべて入れることはできません。

形見分けもしきれなかった故人の愛用品をゴミとして処分するのは忍びない、残された品をそのままにしておくのは心苦しいという場合、供養してから処分する方法が遺品供養です。

日本では古代から物や自然に魂が宿ると考えられ、昔から浄化によって天へ返す、故人と一緒に送るという意味合いで感謝を込めて供養してきました。

●遺品供養の方法

・読経による供養

寺院へ依頼し、寺院や僧侶に家に来ていただいて読経にて遺品供養を行う方法です。

・お焚き上げによる供養

思いのこもったものや愛用品には魂が宿るとされています。お焚き上げは、それらを感謝の気持ちを表すお札とともに燃やし火の力で浄化することにより、天界へ還すという意味があります。

・その他

遺品をお寺や神社に収めたり僧侶や神官にお経や祝詞を唱えていただいた後に処分したりする方法があります。

故人の遺品を専門に収める施設、寺社仏閣によっては人形供養など特定の品だけを供養する寺や神社もあり、郵送で供養の品を受け付けてくれるところもあります。

位牌の引き取り手がいないという場合は、永代供養料を支払い寺に収めることもできます。

都市部では寺院の中にコインロッカー式の墓地を作り、遺灰、位牌、骨壺などをすべて収めて供養できるサービスもあります。

●お焚き上げ

・お焚き上げとは

お焚き上げとは、不用になったものを感謝の気持ちを込めて天に返すための儀式です。

日本では、昔から「万物に霊魂が宿る」という考え方から針供養や人形供養などが行われ、道具が古くなると神様になるという俗説もあります。

人形やお守り、故人の愛用品などの品々を神社仏閣で炎で浄化し、天上へ返すのがお焚き上げです。

・お焚き上げは宗教由来

お焚き上げはもともと密教の護摩業が由来とされています。

密教では火は神聖なものであり煩悩や悪いものが炎の力で清められると考えられていました。それを物品の供養に応用したのがお焚き上げの始まりです。

お焚き上げの歴史は古く、江戸時代には供養のために着物をお寺で焼いたという記述が残っています。

現在のお焚き上げは仏教特有の行為というわけではありません。人形供養などは神社でも行われ、氏子や信徒でなくても参加することができます。

・お焚き上げを依頼することができるもの

お焚き上げは、明確に「できるもの、できないもの」を区別してはいませんが、お焚き上げをする場所によって引き受けられるものを明確にしているところが多いです。

人形供養を引き受けているところでは依頼できるのは人形だけになり、場所によってはぬいぐるみもダメというところもあります。

寺社仏閣から授けられたお札やお守りなどはお焚き上げを依頼しなくても寺社仏閣に集積場が設けられているところが多く、お参りに行った際に初穂料やお布施を包み置いてくれば大丈夫でしょう。

いくら故人が愛用していたからといって、電化製品やCDなど燃えないものはお焚き上げすることができません。僧侶にお経をあげてもらったり神官に祝詞をあげてもらったりしてから処分します。

仏壇や神棚などの宗教の道具もお焚き上げを希望する方が多いですが、大きさによっては難しいものもあります

・お焚き上げを行ってくれる場所

お焚き上げを行ってくれる場所は大きく分けて2つ、神社仏閣などの宗教施設、遺品整理業者やお焚き上げを専門に行う業者です。

神社仏閣の場合は檀家や氏子しか受け付けてくれないところと、全国から供養を受け付けてくれるところがあります。ホームページを開設している寺社仏閣も多いです。

人形供養や遺品供養で有名な寺社仏閣の場合は宅配便で供養の品を受け付けてくれるところもあり、供養できるものとできないものがはっきりとしており料金も明確です。

供養で有名な寺社仏閣でも供養をする時期が限られているところもあり、受付期間が設定されていますのでそこに合わせて依頼しましょう。

氏子になっている神社や菩提寺がある場合はお焚き上げを個人的に相談すると、設備が整っていれば引き受けてくれるところもあります。

・お焚き上げを依頼する際の注意点

お焚き上げを依頼する場合は、日程に余裕を持って申し込みましょう。いきなり遺品を持ちこんで、供養を依頼してはいけません。

不燃ゴミや粗大ゴミに該当するもの、電化製品、ガラス製品、瀬戸物、有価証券、通帳、お金などはお焚き上げをしていただくことはできません、

さらに、お寺に神棚を持ちこんだり、神社に位牌や遺影のお焚き上げを依頼したりするのはやめましょう。

日本の宗教施設は他の宗教に寛大ですがそれでも明らかに宗派の異なるものを持ちこむのはマナー違反、教会は基本的にお焚き上げを行っていません。

仏壇をお焚き上げする前には御霊抜きという作法が必要で、この作法により仏壇が先祖を祀る祭壇からものになります。菩提寺や近所の寺に依頼しましょう。

・遺品供養するもの

遺品供養するものは一般的に時計や靴などの愛用品、神棚・数珠・お守り・お札などの宗教的なもの、人形やぬいぐるみ、大切な手紙や写真などです。

最近ではパソコンや携帯電話なども供養に出されることが増えているそうです。

●遺品供養の依頼先

基本的には寺院や神社などで行います。まずは菩提寺や氏子となっている神社や故人の墓がある宗教法人などに相談しましょう。

寺院に預かり供養するところや、僧侶が直接お宅へ訪問してその場で供養してくれることもあります。

お焚き上げ供養は寺院の境内などで行っていましたが、近年では周囲の環境問題の影響から回収したあと他の場所へ運ばれることもあります。

遺品整理業者も遺品供養の手配を行うところもあり、遺品をいったん倉庫で預かり合同で読経やお焚き上げを行う会社もあります。

遺品供養の相場は明確に決まっていませんが数千円~数万円程度、供養する品物によっても変わります。遺品整理業者は明確に項目ごとの金額を提示しているので、参考にしてみましょう。

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