福祉整理

福祉整理とは、介護や福祉に関わり、高齢者が健全な生活を続けるために住環境を整えることです。

部屋の中にある不用品だけでなく汚物の清掃なども行います。

超高齢社会を迎え一人暮らしのの高齢者が激増し、認知症を発症したり、身体の自由が利かなくなったりする人も増えています。
自分で身の回りのことができなくなった高齢者は、次第に劣悪になる環境の中で生活していかなくてはならなくなります。

体の弱った高齢者の代わりに家を片付けや清掃する福祉整理。

生前整理は死後家族が困らないように行う意味合いが強いのに対し、福祉整理は高齢者が自身の生活のために行う整理作業です。

●福祉整理の内容

・施設入居や入院に伴う家財整理や撤去

介護施設に入居したり末期がんなどで入院すると、再び自宅に帰って生活することはほぼなくなります。
施設や病院には最低限のものしか置くことができなため、これまで暮らしていた自宅や部屋を整理する必要があります。
入所や入院が必要な状態では、高齢者自身で部屋を片付けることはできません。
そのような時に、本人に代わって家財道具を整理や撤去を行います。

・認知症の人の住環境整理

認知症の高齢者が、ごみや汚物の中で暮らしているといったケースも少なくありません。
認知症のため、家の中を汚したり、徘徊してごみや不用品を集めてきたりという行動をするようになることがあります。
1人暮らしが難しくなった高齢者が清潔で健康な生活を営めるよう、ごみを捨てや片付けを行います。

・自宅介護のための不用品整理

自宅で介護生活を送る人のために住環境を整えます。
ものが溢れてごみ屋敷状態になっていると、介護する人が家に入ることができません。
介護用ベッドが必要な場合、まずは自宅を片付けてベッドを置く場所を作らなくてはなりません。
介護する人や介護される人、双方気持ち良く生活するために不用品やごみの片付けを行います。

・定期的なハウスクリーニング

要介護の方でなくても、自分で片付けや整理が難しい高齢者は増えています。
安心して健康な毎日を送れるようにするため、定期的に整理やハウスクリーニングを依頼します。
少し汚れたりごみが溜まったりしても、定期的に片付けてもらうと安心です。

●福祉整理を利用するのはどのような時

福祉整理を利用する方は様々な理由があります。

・老人施設などに入居するため、今住んでいるところを整理したい時
・長期入院しており、自宅を片付けたいが戻る機会がない
・病気で体が不自由なため、家や部屋を片付けや整理が必要である時
・ゴミ屋敷や汚部屋を片付けたい時

●遺品整理や生前整理との違い

福祉整理と遺品整理や生前整理が大きく異なる点は、目的です。
福祉整理は生きていくための整理で、遺品整理は死後の整理、生前整理は死後のことを見つめた整理です。

福祉整理は、部屋の衛生や健康な生活環境を整えることです。劣悪な住環境を見直し、清掃して健全な生活を取り戻すことを目的としています。
部屋の整理という点では同じですが、死を意識して行うというよりは、現在の生活を整備しより良く生きていこうと生を意識して行われます。
社会的・福祉的側面が強い整理でとなっています。

遺品整理は、故人が亡くなった後、遺したものや愛用品を整理することです。
不用品を仕分けし、必要なものを残しますが、遺言書があればその内容に沿って行う必要があります。

生前整理や老前整理は、遺品整理を本人が生きているうちに行うことです。
自分にもしものことがあった場合、家族や親族に迷惑をかけないため生きているうちに財産やものを整理しておきます。

●福祉整理の効用

・部屋の中の危険がなくなる

片付いていない部屋には、危険がいっぱいです。
年を取れば取るほど、身動きが取れなくなっていきます。
高齢者は、足元のものが見えにくいことがあり、少し出ているコードや散らかったモノに足を引っかけたり、ちょっとした段差に対応できず、転倒や骨折するといった事故がおきています。
高いところにあるものを取ろうとして転んだり、なだれ落ちてきたものでケガをしたりすることもあります。
福祉整理を行い部屋が片付けば、このような危険を減らすことができます。

・衛生的になる

高齢者になると片付けることが面倒になり、ゴミだらけで腐臭が漂い、害虫が湧く中での生活ということもあります。
体力や気力が衰えてしまった高齢者は自分で整理整頓することができず、認知症などでものの判断が難しい場合があります。
そのため、決して望んでいるわけではないのに、衛生状態の悪い部屋で生活せざるを得なくなる人が増えています。
ゴミだらけの部屋は衛生的によくありません。ゴミやホコリはダニなどの害虫が好む環境で、その中で暮らしていると呼吸器系に支障をきたし健康を損ないます。
福祉整理を行うことで、体力が弱っている高齢の方が風邪や病気にかかるリスクを低くすることができます。

・短時間で片付き、処分の手間が省ける

プロに整理を依頼すると、短い時間で片付けてもらうことができます。汚れの程度によっては、高齢者がデイサービスや病院に通っている間に清掃してもらうこともできます。
清掃に立ち合うことができますので、捨ててほしくないものがあれば立ち合って指示するとよいでしょう。
業者に依頼すればゴミなどはすべて処分してもらうことができ、自分で分別する必要もありません。まだ使用することができる不用品があれば買い取ってもらうこともできます。

・離れて暮らす家族も安心できる

離れて暮らす子供にとって、親の家を片付けるというのは大変な作業です。ものの整理には、時間も費用も労力もかかります。
福祉整理はプロの技術により短時間で清掃してもらうことができ、不用品も処分してもらうことができます。

●自分で行う整理のメリット・デメリット

メリット
・過去を振り返えることができる
・思い出の品を見つけることができる
・貴重なものを捨てずに済む
・必要経費以外は支払わなくてよい

デメリット
・時間や日数の拘束がある
・遠距離の場合、それに伴う別経費(交通費、ホテル代、食事代など)が発生する
・不要な家具やリサイクルなど自分で業者に依頼して引き渡す必要があり、料金もかかる
・過労や心労などにより自分が病気になる可能性がある
・汚いものや害虫なども自分で処分しないといけない

●業者に依頼する福祉整理のメリット・デメリット

メリット
・客観的に整理してもらえるため、本当に必要なものを面倒な作業することなく発見してくれる
・不用品やリサイクルなど業者の手配や買い取りなどのサービスがあり、面倒ではない
・自分の休暇をつぶさずに片付けることができる
・体調を崩す可能性はほぼない
・汚いものも処分してもらうことができる
・嫌な思いをしない

デメリット
・業者費用を払う必要がある
・大事なものまで一緒に処分されてしまう可能性がある

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